みなと新聞電子版

2017年11月25日(土)

ウナギを海水陸上養殖 山口の安藤建設 規格外を掛け流し育成

  • 2017年09月21日 19時00分 配信
海うなぎをPRする安藤雄紀さん

海うなぎをPRする安藤雄紀さん

 山口県長門市の建設会社、安藤建設は全国的にも珍しい海水で育てたウナギの陸上養殖に取り組んでいる。規格外として買い取った小さなウナギを育て直し、「海うなぎ」として今年から本格的に売り出している。



「海うなぎ」本格販売

 ウナギは鹿児島県や静岡県などが主な産地となっており、一般的に淡水で養殖されている。同社によると、ウナギは均一に育てることが難しく、成長の遅い場合は国内で扱われることなく海外に出荷されるケースも多いという。

 そこで、トラフグやヒラメの養殖を行っている同社は、養鰻業者から「規格外のウナギは海水で育てれば大きく成長するのではないか」との提案を受け、2015年から”海のウナギ“の養殖事業をスタートさせた。

 当初は、”川のウナギ“を海水に慣れさせることに苦労したものの、海水養殖のノウハウを生かして順調な成育に成功。仕入れ時に1尾50グラムだったものが、1年~1年半程度で250グラム以上まで成長させることができるようになった。現在は2つの水槽で海水掛け流し式によって約5000尾の養殖を行っている。

 同社によると、海うなぎは川魚特有の泥臭さが少なく、脂ののった厚い肉に仕上がる。淡水に比べてうま味や疲労回復などの成分も多く含まれているという。

 海うなぎは、主に冷凍のかば焼きとして1尾1500~2400円程度で販売している。同社地域連携室の安藤雄紀さんは「新しい長門市の名物として確立していきたい。水産業の発展にもつながれば」と期待する。

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