みなと新聞電子版

2017年11月21日(火)

道秋サケが歴史的凶漁 最終5万トン台か 主群4、5年魚が極度の来遊不振

  • 2017年10月17日 19時00分 配信
 【札幌】北海道秋サケ漁は漁獲ピークを過ぎ、最終的な漁獲量は5万トン台が現実味を帯びる。1970年代後半から80年代前半のおおよそ40年前の漁獲、来遊水準となる可能性が高く、歴史的凶漁が濃厚だ。

 道漁連日報によると、16日現在の累計漁獲量は前年同期比33%減の4万1136トン。漁期はえりも以西の一部で12月も続くが、オホーツク、根室、えりも以東などの主力海区は11月20日以降、月末までに順次終了するため残る漁期は実質1カ月。

 過去5年、10月中旬以降の漁獲量は終盤に伸びた年でも2万トン台、漁獲が低迷するここ2年はおおむね1万~1万5000トン。単純加算しても11月末時点では伸びたとして6万トン前後、このまま前年漁獲(7万5000トン)の7割漁で推移したと仮定しても5万トン台が濃厚。親魚確保のため網の撤去などの自主規制を採る地区が出ており、終盤伸び悩む可能性もある。

 道連合海区漁業調整委員会によると、10日現在の沿岸漁獲尾数=別表=は33%減の1121万2241尾。海区別ではえりも以東71%減、根室54%減、オホーツク28%減、えりも以西20%減と深刻な来遊減に見舞われているが、日本海だけが41%増と気を吐く。

 今年の来遊について道総研・さけます内水面水産試験場(恵庭市)さけます資源部の藤原真研究主幹は「5年、4年魚の来遊がかつてなく少ない。昨年の4年、3年魚来遊が平成以降で最少だったため厳しい状況は予想されたが、ここまでの悪化は想定外」という。要因は5年、4年魚が放流された後に降海した2013年、14年春ごろの海水温が平年より2~3度低いなどの厳しい海洋環境で減耗率が高かった可能性などを挙げた。一方、日本海は昨年の3年魚来遊が唯一前年を上回り、今年の4年魚の来遊好調につながっているという。

 最終的な全道来遊数は昨年(2579万尾)を下回り、2000万尾を割り込む可能性もある。過去をさかのぼると、82年(来遊2004万尾、漁獲量5万7785トン)、漁期後半が伸び悩んだ場合は75年(同1577万尾、漁獲量4万7362トン)などに近い水準が想定され、40年前後ぶりの低水準となる可能性が高い。
歴史的凶漁に見舞われている秋サケ漁(北海道・石狩湾漁協の9月下旬の水揚げ)
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