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30センチ以下のサバは獲らない -北大西洋一体に生息する大西洋サバ。国際海洋探査委員会(ICES)での資源管理に加え、ノルウェー国内でも徹底管理を行う。網に30センチ以下のサバがかかった場合、漁師は水産庁に連絡。水産庁はそのエリアを漁獲禁止にし、違反した場合はライセンスはく奪という厳しい処分を行う。30センチサイズはほぼ成熟した3歳魚。漁獲の中心は3〜5歳魚だそうだ。
シシャモ解禁とともに今、ノルウェーの漁業関係者の一大関心事となっているのが、この大西洋サバ。「温暖化によって、もっと西へ、より北へ移動している」とは35年間サバの研究を続ける海洋調査研究所(IMR)のスベン・イーベルセンヌ氏。ここ2年間、これまで漁獲枠を持っていなかったアイスランド近海に、大量のサバ資源が入り込んでいる。「アイスランドの昨年の漁獲量は10万トン以上になっている」という。
サバの資源管理は国際海洋探査委員会(ICES)の勧告がベースとなる。2008年の勧告(TAC)は45万8000トン。ノルウェー(シェア30%)、欧州連合(EU)、フェロー諸島(3%)での交渉の結果、総枠は50万トンとなった。「サバは非常に価値のある魚。いろいろな国と分け合わなければならない」とイーベルセンヌ氏。国際交渉の難しさなどから、03年にかけては急激に資源が悪化した。
30センチ以下の
サバは獲らない!
サバ回遊に異変?課題も
サバのスペシャリストの
スベン・イーベルセンヌ氏
(2008/10/27(月)掲載)
■サバ
大西洋サバには、ポルトガルからスペイン沿岸、フランスからアイルランド西側、北海の各海域で産卵する3グループがいる。「3グループの親(産卵)資源量が230万トン以上であれば資源を保持できる」とイーベルセンヌ氏。また、漁獲死亡係数0・15〜0・20を基準とし、0・23以下ならば安全圏、0・40を超えてくると危険水域となる。03年にかけてはこの危険水域に突入したことから漁業規制を実施。06年には0・23以下にまで抑えた。
09年の漁獲量についてICESは漁獲死亡係数0・23に当たる65万6000トンを勧告した。国際交渉は来月行う予定だが、問題も残る。昨年のようにアイスランドが10万トン以上漁獲した場合、漁獲死亡係数が増加。合計83万トンを超えると0・30に達する。困難が予想されるアイスランドとの交渉だけでなく、回遊ルートの異変も不安材料の一つだ。(東京支社・磯崎真)