懐かしのたい焼き“魚拓”で伝えたい 来月山口で展示
2009年3月22日(日)掲載
「やっとこ家」で採取した“魚拓”を手にする宮嶋さん
今年はたい焼き誕生から百周年―。たい焼きの“魚拓”を収集している東京都東久留米市滝山の写真家、宮嶋康彦さん(57)が、「たい焼き魚拓展」を四月二十六日から五月三日まで、山口市下市町のアテリエ・セレーノで開く。開会を前に十八日、宮嶋さんが周南市二番町のたい焼き専門店「やっとこ家」を訪れ、出展用の魚拓を採取した。
宮嶋さんは長崎県出身。一九七五年に写真家としての活動を開始した。全国各地で取材するうちに、先々で見かけるたい焼きの魅力に惹(ひ)かれ、一九八四年から全国各地でたい焼きの魚拓を取り始めた。
「昔ながらの製法に魅せられている」と一個の型で一つずつ焼くたい焼きの魚拓を収集。宮嶋さんはこのたい焼きを“天然物”と呼ぶ。これまでに東京都や三重県、北海道、山形県、福岡県などで約三十種、天然物の魚拓を取った。天然物は大きさや形、うろこの数、しっぽの向きなど店によって異なり、中には雌雄に分けた店もあるという。
宮嶋さんによると、天然物を扱っている店は現在、全国的にも珍しく、天然物を採取するのは約五年ぶり。「山口にはないと思っていたけど、あると聞いて驚いた」。知人からの情報を頼りに周南市を訪れた。
たい焼きを購入して店先へ。半紙をたい焼きの上に乗せると、墨を塗ったたんぽでたたき始めた。魚拓採取用とは別に購入したたい焼きをほおばりながら「うまい」と作業を続ける。半紙にはうろこやしっぽなどが徐々に浮かび上がる。最後にゆっくりと半紙を取ると完成だ。見守っていた来店客や沿道を通り掛かった人たちからは感嘆の声が上がった。「あんこがいっぱい入っていて最高」。宮嶋さんが魚拓を取ったたい焼きも口に運ぶと見守っていた人たちから笑みがこぼれた。
魚拓展の問い合わせはアテリエ・セレーノの中村さん(рO83・923・4141)へ。
戻る
山口新聞ホームへ
本ページ掲載内容の無断転載を禁じます。すべての著作権は山口新聞社に属します。
Copyright(C)2008 Minato-Yamaguchi Co.,Ltd.
お問い合わせは電子メール
yedit@minato-yamaguchi.co.jp
へ