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ナベヅル4羽ようやく北帰行 周南・八代
2009年3月29日(日)掲載
一斉に飛び立った4羽のナベヅル。低空飛行のまま西の空へ消えていった(28日午前8時50分ごろ)
周南市八代盆地で越冬したナベヅル四羽が二十八日午前、野鶴監視所前の給餌田から飛び立って西の空へ姿を消した。シベリアへの北帰行とみられる。データが残る三十数年間で最も遅い北帰行の記録を更新していただけに、関係者らはホッと胸をなで下ろした。

午前八時四十八分、ナベヅル四羽は田んぼから一斉に飛び立つと高度を上げるための旋回行動を見せないまま低空を一直線に西の方向へ進み、あっという間に八代から飛び去った。

見守った市ツル保護研究員の河村宜樹さん(75)は「午前八時台の北帰行は珍しい。ようやくシベリアへ帰ってくれて喜んでいるが、いなくなって少し寂しい感じもする」。この日は雲が多く、北帰行は翌日以降に持ち越されるのではとも思われたが「日が差してきて気温も上がるなど思ったより良くなっている。ツルはそれを見越していたのだろうか。すごい」と河村さんは感心していた。

市は当初、鹿児島県出水平野で保護・移送してきた放鳥ヅル一羽と野生ヅル四羽一緒の北帰行を期待していたが、今月二十一日に放鳥ヅルだけが八代を飛び去っていた。その後の行方は依然確認されていない。
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