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音色滑らか♪アルミバイオリン 下松の山下工業所製作
2009年5月28日(木)掲載
三好真樹子さん(右)が演奏するアルミ製バイオリンの音色に耳を澄ませる(左から)山下清登相談役と山下竜登社長=27日、下松市の山下工業所
下松市東海岸通りの板金加工会社、山下工業所(山下竜登社長)が、新幹線など鉄道車両の先頭部分の流線型を形作る同社独自の技術を応用して、アルミ製バイオリンの試作品を完成させた。昨年手がけたチェロに続くアルミを使った楽器製作の第二弾で、二十七日夕に同社で音色が初めて披露された。

ハンマー一本でなめらかな曲面を生み出す「打ち出し板金」技術のPRを目的に製作。同社の創業者・山下清登相談役や技能者らがバイオリンの胴体の表板や裏板を打ち出し加工技術などで作っていき、各部品を溶接して組み立てた。バイオリンの名器・ストラディバリウスの中でも最高傑作とされる一七一六年製の「メサイア」の寸法測定図を忠実に再現し、長さ五十九センチ、最大幅二十一センチ、厚み六センチの銀色に光り輝くバイオリンに仕上げた。

厚さ一.六ミリの極薄のアルミ板を使ったが、それでも重量は約一キロと木製の二倍。この日試し弾きをした周南市久米のバイオリン奏者、三好真樹子さん(29)は「重たいのが大変だったが、不思議な良い音がする。予想以上なので驚いた」と話していた。
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