防府市下右田の国道262号が21日の大雨による土石流で寸断されて1週間。復旧のめどは立たず、全線が通行可能になるのは数カ月先ともいわれる。迂回(うかい)する車の影響で各地に渋滞が発生。国道を通勤などで利用する市民だけでなく、バス会社や運送業者などへの影響も大きい。各事業者は1日も早い復旧を願っている。
防長交通は、湯田温泉(山口市)と徳山駅(周南市)を結ぶ路線、萩バスセンターと広島バスセンターを結ぶ路線が防府駅を経由するため国道262号を通っている。
国道が寸断されてからは、湯田温泉と徳山駅を結ぶ路線を防府駅―徳山駅間の運行に切り替え、萩と広島を結ぶ路線は迂回運行しているという。山口営業所は「利用できない停留所もあり状況は厳しいが、ひとまず天候が回復して何より」と話す。
中国ジェイアールバスは湯田温泉と防府駅をつなぐ路線を平日36便(片道)運行しているが、現在は湯田温泉と大内中学校前(山口市)で折り返し運行し、防府駅まで走っていない。26日から国道の代替道路として中国道山口IC−山陽道防府西IC間が無料化されたものの、迂回運行は検討していない。
山口支店の担当者は「迂回運行には人員やコストがさらに掛かる。今でも手いっぱいの状況で簡単に踏み切れない」ともらす。21日以降の乗客は通常の3割程度という。
西濃運輸山口支店では21日以降、防府市への往来は山口市の小郡や仁保を迂回するルートを使った。災害で荷物を配達できない場所が出たほか、渋滞によって配達に遅れが生じるケースもあったが、26日からは無料化した高速道路を利用している。「迂回は走行距離が伸びてしまうが、それでも早く届けないと」
国道262号のそばにあるリョーユーパン山口工場は特に業務上の影響はないとしているが、「時間通りに配送できるよう早めに出発したり、従業員も出勤を早めている。大変だが自然災害だからしょうがない。早い復旧を願っている」と担当者。
郵便事業山口支店では、避難指示が出た山口市の小鯖地区の一部などで配達できなかったが、27日からは避難勧告に切り換わり、可能となった。郵便物を運ぶ運送便は小郡経由で届いている。 |