山口・グリンパーク破産申請 負債総額2億5千万円
2010年1月6日(水)掲載
地元住民にさまざまな洋菓子を提供してきたグリンパークのケーキ工房=山口市
民間信用調査機関の東京商工リサーチによると、山口市内で約半世紀、洋菓子製造・販売やレストランなどを展開してきた「グリンパーク」(本社・同市大内御堀、田村弘紀社長、資本金5千万円)が5日までに、山口地裁に破産申請したことが分かった。負債総額は約2億5千万円。年明け早々の地場大手の破産に地元経済界は大きな衝撃を受けている。
同リサーチによると、同社は1961年、喫茶店・軽食レストランとして創業。その後、ケーキ、パン類の製造販売を手がけるとともに居酒屋経営にも着手して事業を拡大。山口県ゆかりのオリジナル商品の開発や創作菓子工房を設けるなどして独自性を打ち出した。
]ピーク時は年商10億円近くまで売り上げていたが、競合が激しくなる中で販売が伸び悩み、近年は2店舗を閉鎖するなど厳しい経営が続き、年商は約3億円まで縮小。売り上げの低調に伴って過去の設備投資が重荷になり、資金調達も限界に達したという。
田村社長は「民事再生も選択肢だが、長年のブランドの垢(あか)もあり、債権者の皆さんへの迷惑も考えたら破産の方が良いと判断した」と説明。「洋菓子もレストラン事業も少子高齢化でひな祭りやクリスマスなどイベントごとへの利用が減ってきた。さらに、全体のパイは大きくならないのに競争が激化したことなどが大きい」と破産に至った理由を話した。従業員約50人のうち、正社員は21人という。
グリンパークの先代社長は山口商工会議所の副会頭を務め、文化事業にも貢献し、同社は地元で一定の地位を築いている。破産申請を聞いた同商議所の鈴茂健二専務理事は「中野勉会頭も一昨年のちまきやに続く地場大手の相次ぐ倒産にショックを受けていた。経済界にとっては衝撃で、商議所としても相談を待つのではなく、こちらから出て行って御用聞きに徹し、倒産の未然防止に努めなければならない」と話した。
戻る
山口新聞ホームへ
本ページ掲載内容の無断転載を禁じます。すべての著作権は山口新聞社に属します。
Copyright(C)2008 Minato-Yamaguchi Co.,Ltd.
お問い合わせは電子メール
yedit@minato-yamaguchi.co.jp
へ