中電、上関原発理解求め 祝島航路乗客にチラシ
2010年2月25日(木)掲載
上関原発計画の理解を求めるチラシを配る中電職員に抗議する祝島島民ら
上関町で上関原発計画を進めている中国電力は24日、反原発運動の拠点、同町祝島と同町長島、室津間に就航する祝島航路の乗客に、同計画に理解を求めるチラシの配布を始めた。しかし、下船した島民が中電職員に対し猛烈に抗議する場面も見られた。
チラシは、運転時に二酸化炭素を出さず地球温暖化問題の解決に欠かせないとして原発の必要性を訴えた内容。同時に中断している原発敷地造成の海面埋め立て工事を再開するため、作業海域に立ち入らないよう呼び掛けている。
祝島からの定期船が寄港した同町室津桟橋で、下船した6人に中電職員5人がチラシを手渡したが、1人が受け取りを拒否した。
この定期船に乗り合わせていた「原発を建てさせない祝島島民の会」事務局次長の山戸孝さんは「祝島が反対するのは生活や海を守るため。祝島の漁民が漁業補償金の受け取りを拒否した意味が分かっているのか。中電は島民を損害賠償訴訟などで脅しているが、右手でなぐっておいて、左手で仲良くしようというのはおかしい。島民を苦しめている原因を取り除いてから話し合いを求めるべきだ」と抗議した。
中電は今後、室津桟橋などで3カ月間、週3回程度、祝島航路の乗客に原発計画の理解を求めるチラシを配る予定。
中電上関原発準備事務所の浜田茂副所長は「祝島に渡って話し合う状況にない。まずは本土側に来られる人に理解を求めることにした。簡単に理解を得られるとは思わないが、理解を求めている姿勢を示すことが大事。いずれは祝島に渡って話し合いをしたい。それに向けた最初の試みだ」と話した。
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