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ヌートリア、アライグマ 県内でもやはり野生化
2010年4月22日(木)掲載
野生化し他県で農作物に大きな被害を与えている外来種の有害鳥獣「アライグマ」と「ヌートリア」が、山口県内でも生息している可能性が高くなった。昨年夏から秋にかけ、車にはねられたとみられる成獣の死体が一体ずつ見つかった。山口県は県内でも今後、生息区域や農作物被害の急速な拡大が懸念されるとして、捕獲対策に乗り出す。

県自然保護課によると、昨年8月、萩市椿東如意が嶽付近の県道萩篠生線でアライグマが死んでいるのが見つかった。10月には、旧阿東町(現山口市)蔵目喜の県道福井上蔵目喜線でヌートリアの死体が見つかった。県内で野生化したアライグマとヌートリアが確認されたのは初めて。

県は、中国地方の他県では農作物被害も出ているため、昨年6月から出先機関や市町、猟友会を通じ目撃調査を実施。実際に個体が確認され生息の可能性が高くなったことから、本年度は生息状況調査として、近く、萩阿武地域と山口市阿東地域に捕獲用のわなを16基ずつ仕掛ける。

今月28日には「外来種有害鳥獣捕獲対策研修会」を山口市阿東徳佐中の同市阿東山村開発センターで開き、県や市町の担当職員、有害鳥獣捕獲対策関係者、農業関係者などに生態や被害の実態、捕獲の方法など必要な知識や技能などを習得してもらう。

同課は「生息数が増える前に捕獲することで農作物の急速な被害拡大を防ぎたい」と話している。

アライグマは北米原産で、1977年のテレビアニメ「あらいぐまラスカル」で人気を集めペットとして移入された。雑食性でナシやブドウ、トウモロコシ、養魚、養鶏などのほか家屋にも被害を与える。

ヌートリアは南米原産のネズミ目で、毛皮用として移入された。水辺近くで栽培される稲や根菜類などに食害を与え、堤防や土手などに穴を開けるなどの被害も出ている。
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