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上関原発工事 中電、再開試みるも反対派抗議で中止
2010年9月11日(土)掲載
中国電力は9日夜から10日未明にかけて、上関原発計画の海面埋め立て準備工事を約10カ月ぶりに再開させるため、作業台船3隻を周防大島町の小松開作港から上関町田ノ浦沖の作業海域に向かわせた。しかし、同計画に反対する同町祝島の漁船数隻が作業台船に接近して抗議行動を続けた。中電は「安全に航行できない」として航行の中止を決めた。
 
中電の作業台船は大型クレーン台船1隻と小型2隻で9日午後8時ごろ、小松開作港を出航。中電社員の乗った作業船4隻が付き添った。

反対派はこの出航を事前にキャッチ。田ノ浦沖に向かう作業台船に漁船2隻が接近して夜間作業や埋め立ての中止を呼び掛けて抗議。祝島から深夜、漁船約20隻が田ノ浦沖に駆けつけて待ち構えた。うち数隻が向かって来る作業台船に接近した。
 
10日午前0時半ごろ予定地から東北約10キロの上関町横島南東沖約2キロの海上で、作業台船と祝島の漁船がにらみあいとなった。中電は10日午前2時半ごろ、作業台船の航行を中止し、作業台船は小松開作港に引き返した。

中電上関原発準備事務所は岩畔克典所長は「安全に航行するため、再三、作業台船に近づかないよう呼び掛けたが、聞き入れられず大変残念」と話し、海面埋め立て準備工事に入って10日で1年になることや夜間の航行について「(1周年を)特に意識したわけではない。作業は日中に実施するが、台船は速度が遅いので夜間航行にした」と説明した。

上関原発を建てさせない祝島島民の会の山戸孝事務局次長は「地元住民の理解を得ると言いながら地元を無視する中電のやり方には憤りを覚える。今後も自分たちの生活を守るため抗議の意思は徹底的に示していく」と話している。
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