初の二輪女性指導員 下関・山陽自動車学校
2011年5月3日(火)掲載
二輪の教習を前に走行練習に取り組んでいる山陽自動車学校の宮崎悦子さん
下関市長府高場町の山陽自動車学校で、5月から二輪の教習に当たる女性指導員がいる。同校で普通自動車免許を取得し、昨年10月に“母校”に戻ってきた宮崎悦子さん(43)だ。「体力面で不利と感じている女性にも二輪を楽しんでもらえるよう感覚までしっかり伝えたい」と意気込む。
同校に通って普通免許を取得したのは高校を卒業した直後。教習では担当指導員から毎日のように叱られて「運転センスがないのかも」と感じていた。ツーリングへの憧れから二輪免許も取得したが、運転に自信はなかったという。
指導員になったのは14年前。県内の自動車学校の募集広告を見て「自分が苦労したからこそ伝えられるものがある」と医療事務の仕事から転身した。「女性には難しいのでは」との声を受けながらも、二輪の指導員資格も取得。研修会に積極的に参加して技術を学び、鈴鹿サーキット交通教育センターで開かれる「全国自動車教習所指導員安全運転競技大会」の二輪部門にも5年連続で出場した。
原点にあるのは指導員になる前に経験した事故。夕立で路面が濡れた関門国道トンネルをオートバイで走っていた際に急ブレーキで前輪がロックして転倒した。けがは打撲のみだったが、愛車が廃車になった。「知識と技量が足りず、余裕のない運転をしていた」と反省を込めて振り返る。二輪の免許取得を目指す人に向けて「自分と自然に向き合う乗り物なので、危険をしっかり意識することが大切」と呼び掛ける。
県内の自動車学校25校には二輪の女性指導員が7人いる。うち検定員の資格を持つのは宮崎さんを含めて3人のみ。山陽自動車学校では初の女性指導員の誕生となる。同校の福井則夫校長は「大会などの経験から得た運転・指導技術は群を抜いている。学校としても期待は大きい」と語る。
宮崎さんは「強い意志があれば女性もやってやれないことはない。感覚を言葉で伝え、自分と同じようにツーリングに憧れる教習生の手助けをしたい」と日々の走行練習に励んでいる。
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