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競 泳
成年男子100メートルバタフライで3位に入り、ガッツポーズで喜ぶ山口の富山貴士=9日午後、山口きらら博記念公園水泳プール 
参加資格問題乗り越え県勢の起爆剤に
富山選手
2011年9月10日(土)掲載
開始式で選手宣誓の大役を務めた富山貴士選手(きらら山口)が、競技でも大きな仕事をやってのけた。「山口国体での表彰台はうれしい。みんなに勢いをつけることができた」。重責を全うした県水泳陣の主将の表情には笑顔があふれていた。

3年前から山口県の選手として国体出場し、リーダー的存在。昨年の千葉国体で準優勝したが、その後は参加資格問題に翻弄されてしまう。「得点も消されてしまったし、自分たちは山口国体に出れるのだろうか」−。不安な状態が続く中、山口国体に向け日々、本番会場で練習を重ねこの日を迎えた。

予選の通過タイムは5番目。「よく動けたので絶対にタイムを上げていける」と、手応えをつかんで挑んだ決勝は、周りのハイペースに惑わされることなく、最後まで自分の泳ぎを維持。ゴール後のガッツポースは、これまでの全ての苦労が実を結んだ瞬間だった。

表彰後は、チームメートから盛大な祝福を受けた富山選手。「山口のみんながサポートしているので、これから出場する選手は自信を持ってレースに臨んでほしい」と話す主将の活躍は、県選手団にとって起爆剤となった。
ゴール後、涙をこらえて会場の声援に応える山口の山下安輝=山口きらら博記念公園プール
少年女子A200背 健闘の山下、ゴール後に涙
2011年9月10日(土)掲載
逃した表彰台。
自己記録更新−。
重圧からの解放…。

少年女子A200メートル背泳ぎのレースを終えた山下安輝(豊浦高)が見せた涙には、2年余りのさまざまな思いが絡み合っていた。

一昨年の新潟国体で2位に入り、頭角を現した山下。昨年は沖縄総体、千葉国体とも3位に入るなど、全国トップ級の活躍を見せた。しかし今年に入ると、千葉国体で出した自己記録を更新できない日々が続いた。

「周りの期待もあったし、すごく不安だった」。だが、8月の北東北総体で4位に入り復調の兆しを見せると、その1週間後のジュニア五輪で約1年ぶりに自己記録を更新。そして地元での大舞台を向かえた。

「今までの予選で一番良かった」という泳ぎで臨んだ決勝は「前半を積極的にいって、後半は会場の応援と気力で」と力泳。2分11秒66でゴールし、自己新記録となる今季一番の泳ぎだった。が、ライバルたちの背中は捕らえられなかった。

悔しさ、うれしさ、安堵−。ゴール後は会場からの声援に応えながらも目に涙を浮かべた。「自己記録を更新できたことは良かったけど、もっと応援を力に変えたかった」と声を震わせる。「これで終わりじゃない。国体での経験を生かして将来は日本代表を目指す」。重圧から解放された山下の目には、すでに次の目標が映っていた。

一 般
100バタ富山「銅」 県勢6種目入賞
2011年9月10日(土)掲載
東日本大震災復興支援「第66回国民体育大会 おいでませ!山口国体」は9日、本格的に競技が始まり、山口県は銅メダル1、入賞6と確実に得点した。

山口市の山口きらら博記念プールでは競泳があり、成年男子100メートルバタフライの富山貴士選手(きらら山口)が3位となり初メダル。少年女子A200メートル背泳ぎの山下安輝選手(豊浦高)は全国総体と同じ4位と踏ん張った。少年女子B100メートル自由形の藤津加奈子選手(下関・安岡中)、少年男子B100メートルバタフライの和田有真選手(西京高)、少年女子B400メートルリレーの4種目が、いずれも7位に入る粘りを見せた。

山口の高校水泳界をリードする山下選手は今年、記録が伸び悩み苦しんでいた。8月の全国総体から復調の兆しが見られ、この日の決勝のレースでは自己最高記録を更新。表彰台には上がれなかったが、レース後は2年余りのさまざまな思いが頭をよぎり、涙を浮かべながら声援に手を振って応えていた。

広島市であった飛び込みでは、ひざにけがを抱える成年女子の黒羽美希選手(きらら山口)が、高飛び込みで5位と健闘した。

県スポーツ文化センターでは体操の予選があり、少年男子の豊浦高4人が、チーム最高得点を出し暫定8位につけている。

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