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上関町長選あす投開票 原発、町づくりに審判
2011年9月24日(土)掲載
任期満了に伴う上関町長選が25日、投開票される。中国電力が同町で進める上関原発計画をめぐる原発推進、反対派による9度目の対決となり、推進派で3期目を目指す現職の柏原重海氏(62)=無所属=と、反対派元町議の新人で原発を建てさせない祝島島民の会代表の山戸貞夫氏(61)=同=が一騎打ち。福島第1原発事故の発生で上関原発計画の先行きが不透明となり、過去8回の原発是非論争と違って、推進派が原発なしに言及するなど、今後の町づくりをめぐって町を二分する激戦を展開している。

柏原氏は23日、祝島に上陸するなど町内全域で街宣。「原発交付金に代わる町づくりの財源はない。国のエネルギー政策見直しの判断を待つだけ」と強調し、「原発財源1本の道以外の道もしっかり考える必要がある。原発がどうなろうと皆で団結すればどんな困難も乗り切れる」と訴える。

柏原陣営は町商工会や町原電推進議員会など町内の原発推進7団体の推薦を受け、組織をフル回転して推進支持層をまとめている。陣営幹部は「何が何でも圧勝して、上関の民意を国に示したい」と意気込む。

山戸氏は選挙カーや船で町内を回り街宣。「原発推進が国策の時代は終わった」と強調し、町づくり論争を「相手候補は原発がだめな場合の町づくりを考えるスタンス。私たちの原発なしの町づくりと根本が違う」と批判。「豊かな自然、歴史、暮らしの魅力を生かした身の丈にあった町民自身による町づくりを進めたい」と訴える。

山戸陣営は反原発の拠点、祝島を中心に電話攻勢やチラシ配布で支持の拡大を図る。陣営幹部は「今度こそ、上関原発を中止に追い込む時だ」と燃える。

両候補が対決した8年前の得票率は柏原氏59%、山戸氏41%だった。投票率は前回88.08%、前々回89.92%。今回の投票率を両陣営とも「90%前後」とみる。

投票は25日午前7時から午後6時まで町内11カ所であり、同8時から町中央公民館で即日開票される。同9時すぎに新町長が誕生する見込み。19日現在の有権者数は3213人(男1457、女1756)。
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