県日韓親善協会連合会の創立50周年記念式典などに出席のため山口県入りした申駐日韓国特命全権大使が22日、下関市の山口新聞本社を訪れ、井上正明社長と懇談した。申大使は「山口県内の韓国ゆかりの地を大事にし、人的・物的交流をさらに盛んにしてほしい」などと語った。
申大使は6月に着任以来、日本各地を訪問、山口県は16県目。1年間かけて全都道府県を回る予定だ。
大学3年だった1975(昭和50)年に初めて日本を訪れた際に、第一歩をしるした地が関釜フェリーで到着した下関だったことを明かし、「下関は思い出の地。特に関門橋が強く印象に残っている」と語った。
76年に釜山と姉妹縁組を結ぶなど下関と韓国の交流は、国内他都市と比べても盛んで、特に他都市が行政主体の交流なのに対し、下関は諸団体による市民レベルの厚さが抜きん出ていることについて、「人的交流が盛んで色々ななレベル、分野でネットワークが形成され、人と人の触れ合いが太い。朝鮮通信使も下関から始まったし、県内にはゆかりの場所も多い。このゆかりを大事にして、韓国が“近くて近い場”にしてほしい」と一層の交流に期待を寄せた。
同席した辛亨根・駐広島韓国総領事は、広島県で韓国ドラマ、映画の撮影準備が進んでいることを紹介、下関、上関など朝鮮通信使と山口県が深い関わりがあることから、「制作者サイドに話しながら、山口県でも撮影できないか提案してみたい」と語った。 |