全国シェア49%を誇るドライアイスのトップメーカー、エア・ウォーター炭酸(本社・東京、資本金4億8千万円)が山陽小野田市西沖の西部石油山口製油所内に液化炭酸ガスとドライアイスを製造する新工場を建設する。同市役所で27日、白井博文市長と同社の岩本満社長が山口県商工労働部の藤井正登審議官の立ち会いで進出協定書に調印した。
炭酸ガスは二酸化炭素とも呼ばれ、無色、無味、無臭。液化炭酸ガスは最近、「アーク溶接」という高品質溶接や飲料、冷却、冷蔵などで需要が高まっている。ドライアイスも食品の保冷輸送や家庭などへの配送など用途は広い。西部石油山口製油所では、石油を精製する際に必要な水素を製造する過程で炭酸ガスが発生しており、両社は以前から取引関係にあったことから進出が決まった。
建物は鉄骨造り2階建て(敷地面積3960平方メートル、建築面積1235平方メートル)。2月1日着工、11月31日完成予定で、稼働は来年1月から。2年目からの目標生産額は脂ュ5千万円。従業員は正社員2人、関係会社の社員15人。
同社は、三井東圧化学とアメリカのキッドカーボニック社が成立した「光井東圧リキッドカーボニック」が母体で、1971年創立。現在は産業用ガスメーカーの「エア・ウォーター」の100%出資会社となっている。
千葉県市原市、大阪府堺市、福岡県大牟田市に工場があり、山陽小野田は4番目。生産規模では3番目になる。
今年に入って県内への企業誘致は山口市のテルモに続いて2社目で、同市に市外の企業が進出するのは4年ぶり。調印式では、白井市長が「環境問題に取り組む市にとっても進出は心強い。新たな進出の呼び水になれば」と歓迎、岩本社長は「地域に根ざし、地域に貢献できる企業を目指したい」と抱負を語った。
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