岩国市が24億円で取得した愛宕山用地を、来年4月の開院に向け移転新築工事を進めている岩国医療センター(旧国立岩国病院)に無償貸し付けしている問題が、14日の市議会中心地域(都市核)活性化施策調査特別委員会で集中審議された。3月市議会で「原則有償で貸し付ける予定」との方針を示しながら無償貸し付け契約したのは「納得できない」と議員からの指摘に、白木勲副市長は「工事継続中で無償貸し付けを継続せざるを得なかったが、議会に対する配慮が欠けていた。反省しおわびしたい」と陳謝した。
無償貸し付け問題は3月市議会最終日(3月21日)に無償貸し付け契約を締結していたことが明らかになったため、集中審議をすることになった。
3月市議会の一般質問で田村順玄議員(リベラレ岩国)が同用地の今後の取り扱いを質問したのに対し、市側は「原則有償貸し付けの予定」とし、今年度1500万円、来年度4100万円などを想定していると答弁した。
無償貸し付け契約締結を受け田村議員は「6月に配布される3月市議会の内容を印刷した議会だよりと食い違うことになる」と追及した。市側は経緯の説明に終始し、同議員の納得を得られず、あらためて集中審議をすることになった。
白木副市長は地方公共団体の財政健全化に関する法律が昨年11月、国の機関などへの負担の原則禁止が削除され、地方公共団体に委ねられ、新たな展開を迎えたことを説明。
「3月市議会で一般質問があった時点で、新たな展開から無償の可能性も生じてきていた。もともとの趣旨は生きているから原則有償と言いながらも医療センターの公共性とか、公益性、市民に対する貢献度などを勘案し無償になる可能性もある点を示しておけばよかった」と述べ陳謝した。 |