「菊舎と歩く中山道」、豊北・太翔館で写真と俳句展
2012年5月20日(日)掲載
写真と句で菊舎の旅路を感じられる展示会=下関市豊北町
下関市豊北町田耕地区出身で、江戸時代末期に活躍した女流文人、田上菊舎の足跡をたどる写真と俳句展「菊舎と歩く中山道」が、同町滝部の豊北歴史民俗資料館「太翔館」で開かれている。7月1日まで。菊舎顕彰会の主催。
田上菊舎(1753〜1826年)は、若くして夫と死別した後、全国を歩いて旅し、各地の俳人と交流を深めながら74年の生涯を閉じるまで数多くの句を残した。今回の展示では、菊舎が41歳のころに、京都を出発し中山道を歩いて江戸まで約3カ月かけて旅した際に残した句の一部を、現地の写真38枚とともに紹介している。
中山道の岐阜や滋賀、長野など菊舎が旅した土地の写真は、顕彰会員の中村佑さん(71)が実際に現地を訪れて撮影。中村さんが写真に合う27句を選句し、菊舎の歩いた道順に並べた。岐阜県中津川市の古い家屋を撮影した写真には「旅衣 きよめて祭り てつだはん」、長野県と群馬県境にある浅間山の写真には「すむころの 月くもらすか 浅間山」の句が添えられ、句と写真から菊舎の世界観を感じられる展示会となっている。
会場には中村さんが製作した「菊舎旅姿」というほぼ等身大の人形も飾られている。中村さんは「京都から江戸まで俳句と一緒に写真をたどりながら、写真を見ている瞬間だけでも菊舎と一緒に歩いている気持ちを味わってもらえれば」と話している。
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