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地元産ススキで修復 伊藤公生家のかやぶき屋根
2014年2月25日(火)掲載
ススキを刈り取る参加者=24日、光市
雨漏りなどのため屋根にシートが敷かれている伊藤公生家=24日、光市
光市出身の初代内閣総理大臣、伊藤博文(1841〜1909年)の生家のかやぶき屋根を修復しようと、同市塩田で24日、ふき替えに使うススキの刈り取り作業があった。地域住民ら約30人が参加した。

生家は同市束荷の伊藤公記念公園内で91年に移転復元された。ふき替えから22年以上が経過し、老朽化が進行。本格的な補修作業はこれまでなく、昨年7月には4カ所ほどで雨漏りが発生し、現在は屋根にシートが敷かれている状態だ。

ススキの刈り取り作業は、「地元産の素材で生家の屋根を」と地元の石城山こもれび会や鹿ノ石を守る会の会員らが行った。山口市のかやぶき作家、藤井紀幸さん(31)の指導で、荒廃した土地で伸びたススキを草刈り機や鎌で刈り、長さをそろえて束にした。来年以降を見据えて周囲の草などを刈り、真っすぐに伸びた、屋根に適したススキの土壌整備も進めた。

生家を管理する伊藤公資料館の大川博幸館長は「地元の皆さんの気持ちが大変ありがたい」、石城山こもれび会の熊野庄悟事務局長(73)は「今後も続けたい」と話した。

ススキは乾燥させ、新年度中に屋根の修復の一部に使う意向。地元産だけでは足りないため、市外からススキを取り寄せる。4〜5年で屋根4面全てのふき替えを行うという。
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