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職人技の結晶、間近で眺めて アルミ合金製チェロを下松市に寄贈
2014年9月25日(木)掲載
井川成正市長にアルミ合金製チェロを贈った(左から)山下工業所の藤井洋征さん、山下竜登社長=24日、下松市
下松市東海岸通りの板金加工会社、山下工業所(山下竜登社長)は24日、自作のアルミ合金製チェロを市に寄贈した。

新幹線など鉄道車両の先頭構体を製造する同社。ハンマー一本で滑らかな曲面を生み出す「打ち出し板金」などの技術をPRし、若手の人材を確保しようと2007年から楽器を製作している。これまでにバイオリン5本、チェロ6本、ビオラ1本を作った。10月には同社の金属製弦楽器による四重奏で演奏した「世界の車窓から」が入るCDも発売される。

寄贈したのは08年製作の3本目のチェロ(重さ約7.2キロ)。1本目より板を薄くするなどして約3割の軽量化を実現した。下松市制施行75周年と東海道新幹線開業50周年の節目の今年に寄贈することを決めた。市役所1階ロビーに展示している。

山下社長と現代の名工の藤井洋征さんが市役所を訪れ、井川成正市長にアルミ合金製のチェロを手渡した。井川市長は「ものづくりのまちにとって最高の贈り物」と感謝。山下社長は「職人技の結晶を間近でじっくり眺めてほしい。『金属板から最高の響きを出せる楽器』を永遠のテーマに会社が存続する限り作り続けたい」と話した。
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