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匿名で寄付続ける「ぷくたん」、大平学園に初めて姿現す−下関
2016年3月5日(土)掲載
大平学園の卒園生に餞別を渡す「ぷくたん」=2日、幡生町
下関市内の男性が扮(ふん)する自称ヒーロー「ぷくたん」が2日、幡生町の児童養護施設「下関大平学園」の卒園生に餞別(せんべつ)として現金などを届けた。男性は以前から「ムスカを愛するVIPPER」と名乗って寄付を続けており、初めて子どもたちの前に姿を現した。

同園では高校卒業に当たる18歳で卒園し、社会人としての一歩を踏み出す。卒園を祝う会が同日開かれ、在園生と職員が7人の門出を祝った。会の中盤でぷくたんが登場。それぞれに現金5千円を手渡し、「他人の力を借りる”他力本願“で生きていってほしい」とはなむけの言葉を述べた。短文投稿サイトのツイッターを通して知り合った友人の寄付で購入したプレゼントも贈呈。卒園生に1人ずつ千円分の図書カード、在園生には菓子を届けた。

男性は2011年に「いたずらのつもり」で、同園の玄関にアニメ映画「天空の城ラピュタ」のDVDとランドセルを置き、同映画のキャラクターにちなんで「ムスカを愛するVIPPER」を名乗った。その後も寄付を続け、今回フグをモチーフにしたキャラクター「ぷくたん」を妻と考案。Tシャツなどの衣装やマスクを作り、初めて子どもたちと接した。

「子どもたちには近所のおじさんのおすそ分けのつもりで受け取ってもらえたら」と男性。ぷくたんに関して「無理をしてしまってスベった」と反省しながらも「外部の人が(インターネットやメディアなどを通して)自分の姿を見て協力が広がれば」と語った。

吉富悦雄施設長は「いつもの卒園を祝う会と違って、インパクトがあった。再登場の機会があれば」と話した。
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