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山口市の中学で中原中也の詩学ぶ授業
2016年4月1日(金)掲載
中原中也の詩について学ぶ阿東中学校の生徒たち。中原中也賞を受賞した文月悠光さん(中央奥)も訪れ意見を交わした
山口市出身の詩人、中原中也(1907〜37年)の詩を学ぶ授業が市内の中学校で進められている。2015年度に市は中也の詩を扱った副読本を作製し、一般向けにも販売を開始。子どもたちや大人が、地元の詩人の残した言葉に親しんでいる。

同市阿東地福上の阿東中学校では「言葉で出会う」と題して、牧野智治校長(58)が2年生に副読本を使った特別授業を4時間行った。牧野校長は副読本の作製に関わった一人。「普段意識しない日本語だが、助詞や形容詞一つでもイメージが変わる。感覚の鋭い2年生に言葉の働きを肌で感じてもらいたかった」と狙いを明かす。

授業では、「雪が降つてゐる……」や「春宵感懐」など副読本で掲載する中也の作品30編の中から興味を持った詩を取り上げ、文章のリズムや言葉の使い方などを研究。2月には第15回中原中也賞(10年)を受賞した詩人の文月悠光さん(24)=東京在住=が同校を訪れ、子どもたちと言葉の解釈について意見を交わした。

プロの詩人として活躍する文月さんは「子どもたちの着眼点に驚いたし、私も勉強になった」。作風は違うが、中也の詩に出合ってから、自身の作品も影響を受けているという。「中也を通じて出会いや作風も広がった。中也の残した何かの縁だと思う」と話した。
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