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原発計画反対「レッドリスト上関2016」刊行
2016年9月16日(金)掲載
発刊した「レッドリスト上関2016」について説明する上関の自然を守る会の高島美登里代表(中央)=15日、県庁
上関原発建設計画に反対する上関の自然を守る会(高島美登里代表)が、上関町に生息する希少野生動植物を記録した「レッドリスト上関2016」を刊行した。

鳥類のカンムリウミスズメや、貝類のナガシマツボなど絶滅危惧種を中心に252種を収録。このうち147種が国、県のレッドデータブックに掲載され、さらに93種は上関原発建設予定地内または周辺1キロ以内に生息しており、中国電力の調査で確認されていない種も含まれているという。大学教授など16人の専門家らで構成する編集委員会が執筆・編集にあたった。写真入りA4判26ページ。

高島代表(64)らが15日、県庁で会見。高島代表は「瀬戸内海に残された自然を後世に伝えたい。知事は中電に公有水面埋め立て免許の延長許可を出したが、環境面で工事を絶対に進めてはいけないと、レッドリスト上関を通して広く伝えていきたい」と述べた。
 5千部を発行。上関町居住の希望者に無料配布し、それ以外の人には1部500円で販売する。注文は同会のブログを通じて受け付ける。

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同会は15日、県が2017年度末をめどに改訂作業を進めている「レッドデータブックやまぐち」にレッドリスト上関の情報を反映させることなどを県に申し入れた。

申し入れでは、中電に早急に希少生物調査と保全計画の提出をさせることや、公有水面埋め立て免許を取り消して上関原発建設計画を中止させることも求めた。

県の担当者は「上関の自然を守る会から情報提供があったことは関係機関に伝えたい」「公有水面埋め立て免許は、現在法令に違反する事実はなく取り消すことは考えていない」などと回答した。
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