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都道府県対抗男子駅伝 山口、32位
2017年1月23日(月)掲載
稲田光希からたすきを受け6区を区間7位と力走した菖蒲敦司(左)=22日、広島市
大会史上初の3兄弟リレーをみせた(前列左から)次男の田村友佑、三男の友伸、長男の和希=22日、広島市
第22回全国都道府県対抗男子駅伝が22日、広島市平和記念公園前発着の7区間、48キロで行われ、長野が2時間19分9秒で3年ぶりの栄冠に輝き、最多の優勝回数を7に伸ばした。山口は2時間24分37秒で32位。

■高校生区間など新風
山口は32位で5年ぶりの30位台に終わった。目標の10位台に届かず昨年の25位から順位を落としたものの、随所で好走をみせた。

1区から30位台でレースが進む苦しい展開が続いた。しかし、35位でたすきを受けた3区の主将・田村和希(青山学院大3)が11人抜きで順位を24位へ押し上げた。6区では初の全国舞台となった菖蒲敦司(浅江中3)が力走。「いけるところまで飛ばそう」。重圧を感じさせることなく前へ進み、4人を抜いて7区につないだ。自身は8分46秒で区間7位を記録。菖蒲は「めちゃくちゃ楽しかった。高校でも全国大会で活躍できるように練習を重ねたい」と笑顔で汗をぬぐった。 

総合成績は振るわなかったが、来年以降に向けた収穫はあった。例年は西京高校勢が占める高校生区間で豊浦の稲田光希、岩国工の田村友佑がたすきをつないだ。唯一の西京勢・中村優吾は1年生で今後に期待が掛かる。

尾崎監督は「新しい風が吹いた。県内の各高校が切磋琢磨(せっさたくま)しレベルアップしていくきっかけになる」と前を向き、「上位を狙うには全国のトップレベルで戦える高校生が必要になる。中高生にはこの経験を次の進路先で生かし、大学生はさらに力を上げてほしい」と選手たちのさらなる成長に期待を込めた。

■大会史上初の3兄弟リレー
大会史上初の3兄弟リレー第93回箱根駅伝で青山学院大の3連覇に貢献した田村和希が、高校生と中学生の弟2人と兄弟3人で山口のたすきをつないだ。3兄弟のたすきリレーは大会史上初めて。

1区は高校生の友佑(岩国工)に託された。レース前から「積極的に前に出よう」と決意して臨んだが、序盤のペースアップについていけず38位と出遅れた。「力の差を感じた」。

友佑から2区でたすきを受けた中学生の友伸(玖珂)は「一人でも多く抜く」ことだけに集中。「思い通りに走れなかった」と悔しさをにじませながらも、粘りの走りで順位を三つ上げた。

弟2人の思いがこもったたすきを3区で受けた和希。「兄弟でたすきリレーができる喜び」をかみしめながら、区間1位にわずか10秒差という24分33秒の力走で11人抜きを達成。一時、目標の10位台に迫る24位まで順位を押し上げ、後続につないだ。

レースを終え和希は「納得のいく結果が出せなかったことは残念だが、将来また違うレースで弟たちと走りたい。弟たちの目標であり続けるために頑張る」と誓った。3人の走りを見守った父育明さんは「大舞台で兄弟3人でたすきをつなげたことが、父親として誇らしい」と目を細めた。
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