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岩国市・和木町の小中給食用玄米 基準超える有害物質検出
2017年2月4日(土)掲載
全農山口県本部は3日、食品衛生法に基づく基準値を超える有害物質カドミウムを含んだ玄米約6.1トンを、岩国市のJA山口東が昨年12月に出荷していたと発表した。精米後の約3.3トンが同市内と和木町内の小中学校など30校の給食用として納品され、このうち約1.3トンが既に21校の給食で提供された。精米段階ではカドミウムの検出濃度は基準値を下回っており、健康への影響はないという。

全農県本部や県学校給食会によると、問題の玄米は品種ヒノヒカリで、岩国市の農家28戸が昨年生産した。精米後、約3.3トンが昨年12月28日から1月13日にかけて給食用として納品された。給食で既に消費された分を除く約2トンと、今回納品されたものとは別に卸売業者が保管している在庫分約2.3トンは回収し廃棄処分する。

出荷前にJA山口東が行った玄米の簡易抽出検査で問題はなかったが、県学校給食会による自主検査で、基準値(米1キロ当たり0.4ミリグラム以下)を上回る米1キロ当たり0.48ミリグラムのカドミウムが検出された。自主検査の結果が判明したのは1月13日で、21校の給食で提供された後だった。実際に食べる精米を専門機関で検査したところ、カドミウムは基準値の4分の1以下だった。

カドミウムは土壌中などに含まれている物質だが、玄米から基準値を超える量が検出された原因として、水稲が土の中のカドミウムを吸収しにくくするための湛水管理が生産者の一部で不十分だったことが考えられるという。

全農県本部営農推進部の廻本学部長、県学校給食会の土井達夫常務理事らが県庁で会見し、今回の経緯などを説明した。全農県本部は今後の対策として、生産者への湛水管理の徹底を図り、出荷前の検査点数を増やす方針。学校関係者らに対する説明は1月末から実施しているという。

廻本部長は「児童生徒や保護者、学校関係者の皆さまに不安や不快な思いをさせ、心配、迷惑をかけて申し訳ない」と陳謝した。
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