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山口・大内まちづくり協に大内桜の苗木“返還” 鋳銭司自治会
2017年2月17日(金)掲載
大内桜の苗木の寄贈に立ち会った関係者。前列左から3人目が清水春治会長、同4人目が岡本敏会長=16日、山口市
山口市鋳銭司地域の鋳銭司自治会(岡本敏会長)が16日、大内地域の大内畑固有の「大内桜」の苗木10本を大内まちづくり協議会(清水春治会長)へ寄贈した。もともと大内地域の関係者から贈られた大内桜の木から接ぎ木して増やしたもので、大内地域へ返そうという思いから寄贈話がまとまった。

鋳銭司から岡本会長や大内桜の接ぎ木に携わった野村勝敏同自治会環境部会長ら3人が大内地域交流センターを訪れ、清水会長に手渡した。大内側の出席者8人を前に野村部会長が経緯を説明。「鋳銭司には大内氏ゆかりの場所が2カ所ある。地元の長沢池畔に植えた大内桜は昨年、花を咲かせた」などと伝えた。

岡本会長が「植物とはいえ、ヤマザクラ系なので(生育を)あまり心配することはないのでは。かわいがっていただければうれしいし、両地区で交流して盛り上がればいい」と話すと、清水会長が「大事なものを頂きありがたい。しっかり育てて交流に結び付けていきたい」と応えた。寄贈された大内桜は金成山や象頭山など4カ所を舞台に地域づくりに取り組んでいる4団体に引き渡され、それぞれ植樹される。

大内桜は大内畑に原木が1本だけあり、「山口市の残したい巨樹・名樹50選」にも選ばれている。大内畑は大内氏が滅びた際に一族が落ち延びた地とされ、追っ手が迫って姫と乳母が自害した後、姫の魂が雌しべ、乳母の魂が雄しべとなって咲いたのが大内桜になったという伝説が残る。

大内畑出身で愛知県豊田市に住む青木(旧姓松尾)富夫さんが2013年、大内桜の原木から接ぎ木した苗木を同じ大内畑から鋳銭司大村に移住した松尾慧美子さんを介して鋳銭司自治会に寄贈。同自治会は14年に長沢池畔などに植樹したが、野村部会長は環境づくりの視点で大内桜を増やそうと昨年1月、長沢池畔に植樹した木の枝を取って植木業者に接ぎ木を依頼。昨年末に届いた苗木の一部を大内桜の本家の大内地域へ返そうということになった。
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