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下松を世界的大工業都市に 市立図書館で企画展
2017年3月14日(火)掲載
久原房之助
下松大工業都市建設計画を紹介するパネルなどが並ぶ会場=下松市
萩市出身の実業家、久原房之助(1869〜1965年)が100年前に発表した「下松大工業都市建設計画」について紹介する企画展が、下松市大手町の同市立図書館で開かれている。22日まで。

久原は鉱山経営で成功し、第1次世界大戦中の好景気で石油や海運業にも進出した実業家。同計画を1917(大正6)年に発表した。計画では、下松の沿岸部の土地約5.3平方キロを買収。造船工場や製鉄工場、社宅、娯楽場、学校などを建設し人口18万人規模の工業都市にする構想で、水陸ともに交通の便が良く父親が下松で酒造業を営んでいた縁から下松を選んだ。

計画は、同大戦に伴い米国の鉄鋼輸出禁止の影響で翌年に中止となった。しかし、買収した土地には、東洋鋼鈑や日立製作所の工場、中国電力の火力発電所が建てられ、「ものづくりのまち」として下松が発展する基礎を築いた。

「100年前、下松を世界的大工業都市にする計画があった」と銘打った企画展では、久原や同計画に関する書籍や新聞記事、パネルなど約100点を展示。同計画に関わる萩市出身の実業家、藤田伝三郎(1841〜1912年)と山口市出身の実業家、鮎川義介(1880〜1967年)についても紹介している。

担当者は「ものづくりのまちの礎を作った先人の功績を知ってほしい」と話している。

月曜休館。問い合わせは同図書館(電話0833・41・0093)へ。
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