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製塩業の歴史遺産「天津橋」を移築 柳井市教委
2017年3月14日(火)掲載
ビジコム柳井スタジアム敷地内に移築された天津橋=柳井市
柳井市教育委員会は、同市南浜の会社敷地内にあった約200年前に築造の石橋「天津橋」を東に約350メートル離れたビジコム柳井スタジアム敷地内に移築した。天津橋は一帯の柳井浜塩田が江戸時代後期から1959年まで塩田だったことを物語る歴史遺産で、市道拡幅のために移した。市教委はこの橋の文化財的価値を再認識してもらおうと、18日午前10時から現地説明会を開く。

天津橋は全長15メートル、幅1.8メートル。1810(文化7)年、柳井塩浜(約24.4ヘクタール)に掘られた中川に架けられた。当初は木造だったが、約20年後に石橋となったという。塩田への海水の取り入れや塩の搬出のために掘られた中川の東西の浜を結ぶ弓張り状の石橋で、良質の花こう岩を使用。橋脚がないため「幽霊橋」とも呼ばれて、塩田のシンボルとなっていた。

塩田が廃止された後、一帯に日立製作所が進出したが、橋の部分だけは残されていた。移築場所はビジコム柳井スタジアム三塁側スタンドの裏側で、国道188号からも見ることができる。

市教委は「この橋は柳井浜塩田の歴史を振り返ることができる貴重な遺産。たくさんの方にその文化的価値を知ってほしい。将来的にはこの橋を文化財に指定して保存したい」としている。
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