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衛星データ解析技術研、設立 新たな産業創出へ初会合
2017年3月14日(火)掲載
県内企業や研究機関などで発足した衛星データ解析技術研究会=13日、宇部市
山口県産業技術センター(宇部市あすとぴあ)は13日、産学公連携による「衛星データ解析技術研究会」を設置した。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の研究拠点「西日本衛星防災利用研究センター」が同センターに開設されたのを契機に、地球観測衛星「だいち2号」が捉えた観測データを活用して防災や農業、環境分野などで新たなビジネス展開を目指す。

研究会の初会合が同日、県産業技術センターであり、航空測量サービス会社、パスコ(東京都)の担当者が先進事例として衛星データを利用した事業内容を説明。山口大大学院創成科学研究科の長井正彦准教授が「宇宙インフラ利活用による社会公益サービスの開発」と題して講演した。

長井准教授は、衛星の観測頻度が飛躍的に増え、膨大なデータが利用できるようになったと指摘。データを解析して新たなサービスにつなげる技術が求められているとして、「研究会を通じて衛星データを処理し、運用する技術を実際の社会問題とつなげ、ニーズを拾い上げるサイクルをつくりたい」と述べた。

研究会は、県の委託で県産業技術センターが設置。ソフトウエア開発や土木コンサルタントなど民間企業と山口大、研究機関など19社・8団体で発足。2017年度は技術研修会や衛星データの産業利用に向けたニーズ調査を行い、ソフトウエア開発への着手を目指す。

山口市のシステム開発会社、ニュージャパンナレッジの黒神充久社長は「JAXAの拠点設置をきっかけに、県内企業が開発したシステムを全国や世界に発信できれば。研究会で衛星データをどう使えるのかを学びたい」と話した。
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