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山口の史跡「凌雲寺跡」の南限ほぼ確定
2017年3月17日(金)掲載
現地説明会がある凌雲寺跡遺跡の発掘調査現場=16日、山口市
山口市吉敷中尾の国指定史跡「凌雲寺跡」遺跡で市教育委員会が進めていた第6次発掘調査がほぼ終わり、寺域の南限がほぼ確定された。18日午前10時から11時半まで、市民を対象に現地説明会が開かれる。

凌雲寺跡史跡の範囲は「寺内」の地名が残る一帯の約3万6千平方メートル。丘陵地を開いて建立されたといわれ、高さ約3メートル、幅約2メートル、長さ約60メートルの惣門跡とされる巨石の石垣が立ち、遺跡のシンボルとなっている。開山年など不明な点が多く、幻の寺といわれていたが、市教委は2009年度を第1次とする発掘調査に着手した。

市文化財保護課の北島大輔主査によると、第6次は1月に始まり、惣門跡の南側で19カ所(計約95平方メートル)のトレンチ(試掘坑)を掘った。寺のものかは不明だが古い石積み遺構や、有史以前の土石流の痕跡、江戸期のものと推定される集石遺構が見つかった程度で、土器など大した遺物も出土しなかった。

第6次の調査箇所は地名が「原田」となっている付近。北島主査は「『寺内』から外れた部分で何も出土しなかったことで、逆にここが寺域でないことが推測され、これまでの調査と重ねると寺院の範囲の南限が確定できたという見方ができる」と話した。

2017年度の第7次調査に向けて北島主査は、遺跡から吉敷方面の南側に「三百坊」「弥勒」「尾土井」など寺院に関連する地名が残っているため、「その辺を手掛かりに凌雲寺に入るための道筋などルートを明らかにしていきたい」と期待を述べた。
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