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イチゴ期待の新品種「恋みのり」、収穫・パック詰め楽々
2017年3月17日(金)掲載
多収性に優れ作業の省力化に期待がかかるイチゴの新品種「恋みのり」=山陽小野田市埴生の「花の海」
農研機構九州沖縄農業研究センター(本所・熊本県)が開発したイチゴの新品種「恋みのり」の試験栽培が山口県内でも行われている。多収性に優れ収穫やパック詰めの作業を省力化できるのが特徴で、生産者の高齢化が進む中、収益向上や省力化につながると期待されている。

同センターによると、イチゴ栽培は他の果菜類と比べて面積当たりの労働時間が長い。このうち収穫作業とパック詰めなどの調製作業が6割程度を占める。このため、作業を軽減できるだけでなく、単価が高い大玉で、長時間の輸送でも傷みにくい適度な硬さの品種の開発を進めた。

恋みのりは、花の数が多すぎず、大粒で形状がそろいやすいため、選別やパック詰めの作
業を軽減できる。大玉の品種「あまおう」と比較した場合、パック詰めなどの出荷調製にかかる時間は半分程度になるという。

生産者の反響が大きく苗が足りない状態で、当初今春を予定していた民間種苗会社からの苗の供給は秋以降にずれ込み、イチゴがスーパーなどの店頭に並ぶのは2〜3年後になる見通しだ。

観光農園や苗生産を手掛ける山陽小野田市埴生の「花の海」では、昨年9月から恋みのりを試験的に栽培。年間を通じた食味の安定性や苗の増殖力を見極めている。

北村隆イチゴ生産部長は、恋みのりの多収性や省力化につながる点を評価。「生産者から多くの問い合わせがあり、反響の大きさに驚いている。高齢化が進む中、恋みのりは労働時間が短く負担が少ない。省力性に優れた品種が今後の中心になるのでは」と話した。
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