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元請け社員を書類送検 下松トンネルCO中毒事故
2017年3月18日(土)掲載
昨年11月に下松市下谷の工場用水トンネルで作業員ら9人が一酸化炭素(CO)中毒となった事故で、下松署は17日、換気装置の点検など安全確認をせず、換気が不十分なまま作業をさせたとして、事故当時の現場責任者だった元請け会社「シマダ」の男性社員(60)=山口市=を業務上過失傷害の疑いで山口地検周南支部に書類送検した。同署によると、容疑を認めているという。

送検容疑は、換気装置の作動状況の点検やトンネル内のCO濃度の測定などを怠り、換気が不十分な状態で作業員に作業をさせた疑い。

同署によると、事故当時、坑内にはエンジン式発電機やコンプレッサー、水中ポンプなど計21台の機材が持ち込まれ、うち計10台を稼働させていた。出入り口に換気用の送風機を2台設置していたが、動かしていたのは1台だけだった。

男性は作業現場が約1・5キロと出入り口から近かったため「半分程度の換気で十分だろう」と判断。「工期に間に合わせることで頭がいっぱいで安全管理がおろそかになっていた。換気装置さえ稼働していれば、事故になることはないだろうと軽く考えていた」と供述しているという。

事件は昨年11月16日午前11時ごろ発生し、作業員8人と様子を見に行った工事関係者1人がCO中毒の疑いで病院に搬送された。9人に後遺症などはなく、同27日までに全員退院した。発生当時トンネル内で高濃度のCOが検出された。

■県がシマダ指名停止
山口県は17日、下松市の工業用水トンネル補修工事現場で不適切な安全管理によりCO中毒事故を起こし、社員が業務上過失傷害の疑いで書類送検されたとして、山口市の建設会社「シマダ」に対し、21日から4月20日まで1カ月間の指名停止とすることを決めた。
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