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「三文字屋のしだれ桜」満開 山口の下竪小路、杉山さん宅
2017年4月14日(金)掲載
花見席で満開の花を楽しむ人も多い「三文字屋のしだれ桜」=13日、山口市
山口市下竪小路の杉山元治さん(71)宅で「三文字屋のしだれ桜」と呼ばれている桜の花が満開となった。花見席を設け、「自由に楽しんでほしい」ともてなしている。

杉山家は初代杉山甚右衛門が1688(元禄元)年に創業した和紙問屋「三文字屋」にさかのぼる。13代目の杉山さんによると、ここのベニシダレザクラは京都・平安神宮に咲く「遠藤紅八重糸しだれ桜」と呼ばれる桜。現在地に自宅を新築した1989年、造園業者が記念に植えてくれた。

当初は高さ2メートル程度の苗木だったが現在は屋根の高さくらいに成長。枝は10メートル四方に広がり、垣根を越えて駐車場側にも広がっている。最近では「三文字屋のしだれ桜」として口コミで伝わり、開花期には大勢の花見客が訪れるようになった。10年前ごろからは駐車場側にテーブルと椅子の花見席を設置するようになり、お茶や菓子も並べてもてなしている。

杉山さんによると、今年は昨年より1週間遅い2日ごろに開花。ここ数日の暖かさで一気に満開になった。今週末まで楽しめそうという。桜の下のチューリップやクリスマスローズも開花している。花見席に置かれている自由帳「糸ざくら」には12日ごろから書き込みが増えた。「地元にいながら知らなかった」「今年も来ました」などの書き込みがある。

三文字屋の6代大吉は良質和紙を自前の船で大阪へ運び、長州和紙は天下の相場を左右したという。幕末、藩庁が山口に移ると三文字屋は政府人宿となり、とりわけ松下村塾門下の吉田稔麿は定宿にしていた。商いは文房具なども扱って先代まで続いた。

杉山さん宅は萩山口信用金庫竪小路支店の向かい。ライトアップもしている。
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