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通鯨唄、勇壮に 340年続く鯨回向法要で保存会−長門
2017年4月21日(金)掲載
鯨回向法要で通鯨唄を披露する通鯨唄保存会=20日、長門市
かつて古式捕鯨で栄えた長門市通の向岸寺で20日、約340年続く伝統行事「鯨回向(くじらえこう)法要」があった。地元住民ら約100人が参列し、先祖らが捕獲してきたクジラの冥福を祈った。

大西倉雄市長は「日本の伝統捕鯨は世界的には厳しい目で見られているが、これからも鯨文化を守り引き継いでいきたい」とあいさつ。参列者が焼香するなどしてクジラの霊を弔った。

通鯨唄保存会はそろいの法被と鉢巻き姿で市無形民俗文化財の民謡「通鯨唄」の2曲を奉納。会員らはクジラに対する感謝の気持ちと死を悼むために、手をたたかず、手をすり合わせる「もみ手」をしながら勇壮な歌を披露していた。

通地区は江戸時代から明治時代にかけて古式捕鯨で栄え、クジラの胎児を埋葬した「青海島鯨墓」や鯨の戒名などを記録した「鯨鯢(けいげい)過去帖」がある。

同法要は1679(延宝7)年からクジラ漁の終わる春に合わせて毎年行われている。
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