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「田舎暮らし体験して」築170年の自宅を民宿に−美祢
2017年5月5日(金)掲載
自宅を活用し、古民家民宿「なかむら」をオープンさせた中村真須子さん(手前左)=美祢市
美祢市美東町大田の中村真須子さん(80)が、築約170年の自宅を活用し、”田舎暮らし“を体験できる古民家民宿「なかむら」をオープンさせた。「古民家を次世代に残したい」との思いから決断した。

中村さんは大阪市の病院に勤務し、15年前に定年退職で帰郷した。再び住み始めた実家を「ただの古い家ぐらいに思っていた」が、専門家に見てもらったところ、今から170年ほど前に建てられた貴重な住宅であることが分かり、「多くの人に古民家に興味を持ってほしい」と思うようになった。そのきっかけになればと、これまでに友人や知人のパッチワークや押し花、編み物などを集めた作品展を4度開催した。

民宿は「古民家を空き家にしたくない。残したい」という気持ちから思い付いた。自宅を民宿にすることで付加価値を付け、今は遠方で暮らしている家族に将来引き継ぎやすい環境を整えたという。

民宿のオープンに当たっては、近くに住む親戚の山尾春行さん(67)、珠代さん(67)夫妻の協力を得た。中村さんが大阪で暮らしていたとき、ほとんど空き家となっていた家を、定期的に掃除をするなどして残してくれたのが珠代さんの両親でもある。

「民宿の話を聞いたときはいいアイデアだと感じ、自分たちの趣味を通じて応援したいと思った」と春行さん。民宿ではジャムやらっきょう、干し柿作り、梅の漬け込み、地元の伝説や歴史紹介など、田舎暮らしが体験できるさまざまなプログラムを用意しており、その多くで山尾さん夫妻が講師を務める。

中村さんは「民宿を利用するいろいろな人と話すのが楽しみ。自分の生きがいにもつながると思う。自分自身も楽しみながら、マイペースで運営できれば」と意気込む。

定員は4人。1泊の料金は大人3500円、中学生以下1500円、ペット500円。問い合わせは古民家民宿なかむら(電話08396・2・0560)へ。
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