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ひ孫、作家ら共存同栄語る 渡辺翁記念会館が80周年記念
2017年6月17日(土)掲載
リレートークで渡辺祐策翁の活動について語るひ孫の渡辺裕志氏(左)=16日、宇部市
7月に開館80周年を迎える宇部市朝日町の渡辺翁記念会館で16日、記念事業のオープニングイベントが開かれた。地域に脈々と受け継がれる精神「共存同栄」をテーマとしたリレートークなどがあり、市民ら約250人が来場した。

同会館は、宇部興産創業者で市発展の基礎を築いた渡辺祐策翁(1864〜1934年)の遺徳を記念して関係7事業所の寄付で建設され、1937年7月21日に開館した。設計を担当したのは日本を代表する建築家の一人、村野藤吾。2005年12月には国の重要文化財に指定され、芸術文化活動の拠点として親しまれている。

記念事業は、市や民間団体でつくる実行委員会の主催。山口新聞社など後援。渡辺翁の生誕日に合わせて開催したリレートークでは渡辺翁のひ孫の渡辺裕志氏、作家の堀雅昭氏、久保田后子市長らが登壇した。

渡辺氏は、石炭業での成功を新しい事業につなげた渡辺翁の活動について「郷土に残る産業、郷土で育つ教育、郷土を豊かにする基盤整備に集約される」と紹介。堀氏は、共存同栄の思想が欧州に由来することに触れて「思想が150年たった今も続いており、歴史が生きていることを強く感じる」と語った。久保田市長は「共存同栄を次の世代につなぎ、あらゆる分野で第二の祐策翁の登場を期待したい」と述べた。

記念事業は9月まで実施予定。渡辺翁の功績や同会館の歴史を振り返るパネル展も館内で始まった。8月19日に親と子の建築講座、9月8〜18日に村野建築模型展、同16日にバックステージなどを巡るツアー、記念講演会がある。問い合わせは実行委事務局のヒストリア宇部(電話0836・37・1400)へ。
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