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山口市庁舎問題反対相次ぐ 市長、小郡地域で意見交換
2017年7月16日(日)掲載
市民の意見に耳を傾ける渡辺純忠山口市長=15日、山口市
山口市の渡辺純忠市長が市内各地で市民と意見を交わす「移動市長室」が15日、同市小郡地域で開かれた。市役所本庁舎を現在地周辺で建て替える方針に反対の意見が相次ぎ、市長が求める「理解」は得られなかった。

市庁舎関連で発言した7人全員が市長の方針を批判。「新山口駅周辺が適地」との意見を踏まえ建設地を決めるよう求めた旧1市4町合併時(2005年)の付帯決議などを理由に、小郡地域のJR新山口駅周辺への建て替えを求めた。

渡辺市長が「付帯決議の根底にあるのは市全体を発展させたいという思い。現在地周辺に市庁舎を建設することが付帯決議を尊重することになる」とする解釈に対しては、「これで小郡を説得しようというのなら全然納得いかない。このまま進めれば将来禍根が残る」「約束を破るような方針を撤回してほしい。仮に現在地周辺にするなら責任を取って次の市長選は辞退すべきだ」などと厳しい意見が相次いだ。

市長は「信念を持って正しい方向だと信じている。禍根を残すようなことはない」などと答え、「いろいろな意見があることは承知している。平行線の部分はあるが、ご理解を賜りたい」と求めた。

移動市長室は全21地域のうち今回を含め9地域で開いた。ほとんどの地域では市長の方針を支持する声が大勢を占めたが、「合併時の話と統一性がない。説明も説得するような内容で違和感がある。結論ありきではなく意見を聞いてほしい」(阿知須地域)、「なぜ現在地に固執するのか疑問。有権者が多い方に傾くと分かっていたから協定書があるのではないのか。約束を守るのが基本だ」(佐山地域)など、小郡地域に近い市南部では反対する声も聞かれた。

渡辺市長は記者団に「理解まではいかないが、私の気持ちを頭に留めてはいただいたと思う。今後も市民全体に理解を求めていきたい」と話した。
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