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下関国際、宇部鴻城決勝へ
2017年7月27日(木)掲載
【徳山商工−宇部鴻城】6回、8番正木の二塁打で生還する三走の百留。二走は嶋谷(奥)=西京スタジアム
第99回全国高校野球選手権大会山口大会(県高野連など主催)は26日、山口市の西京スタジアムで準決勝が行われ、下関国際と宇部鴻城が決勝に進んだ。

下関国際は九回に同点に追い付き延長十一回に2連打で2点を入れ試合を決めた。宇部鴻城は2点を先行されるも直後に逆転し、20安打の猛攻で徳山商工にコールド勝ちした。決勝は28日午前10時から同スタジアムで行われる。

■宇部鴻城 猛打爆発20安打14得点
【評】宇部鴻城は初回に先制を許したが、その裏に1番から4番が連続安打するなどして4点を奪った。5点リードで迎えた八回、5番荒武が2試合連続で試合を決める一打を放つ勝負強さを見せつけ、決勝進出を決めた。徳山商工は八回の9番能見の本塁打や敵失、四死球を絡めて7得点するなど健闘したが、投手陣が被安打20と宇部鴻城打線に打ち込まれ、決勝進出を目前に力尽きた。

緑の芝の上を鋭い打球が飛び交い、選手たちが何度もダイヤモンドを駆け回った。宇部鴻城はこれまでたまっていたものを吐き出すように、20安打14得点と打線が爆発。昨秋、今春の県王者が圧倒的な打撃力で貫禄を見せ付けた。

試合後半にエンジンがかかった前日とは一転、この日は初回からフルスロットルだった。2点を追う一回裏、先頭の古谷が左翼線への二塁打で出塁。「低めの変化球は捨てて、浮いた直球を狙うよう徹底できた」(古谷)と高尾の立ち上がりを攻め立てた。3連打で続くと打者一巡で4点を奪い一気に逆転に成功した。

追いつかれた後も攻撃の手は緩めない。四回に三走嶋谷が暴投の間に生還し勝ち越すと、五回には藤本が豪快な一発。六回2死満塁からは正木の適時打などで畳み掛け、八回に前日サヨナラ弾を放った荒武の2点二塁打で試合を決めた。

毎回走者を出し、古谷、嶋谷、荒武の3人は3安打以上の猛打賞。古谷は「自分たちのペースで試合ができた」と胸を張った。荒武は四回に11球も粘るなど五回までに97球を投げさせ、終始優位に進めた。

昨夏は決勝で敗れ、甲子園出場を逃した。今夏は春夏連続出場を目指す。荒武は「次に勝たないと意味がない。いつも通り自分たちの野球をするだけ」。決勝でも打ちまくり、まずは1年前の忘れ物を取り返す。
【下関国際ー宇部商】延長11回に2失点し、険しい表情を浮かべる宇部商の小南(左)と河口=西京スタジアム
■下関国際 延長制し2年ぶり決勝
【評】下関国際が延長十一回の激闘を制し、2年ぶりの決勝進出を決めた。2点を追う八回に4番鶴田の本塁打で1点差に迫ると、九回に二走が悪送球の間に生還して同点に追い付く。延長十一回に清水、甲山の適時打で2点の勝ち越しに成功した。宇部商は先発鶴田から5回までに6点を奪うが、2番手植野に9奪三振の好投を許す。延長十一回に1点を返したが逆転に及ばなかった。先発小南は六回から再登板するも、リードを守り切れなかった。

下関国際の逆転勝利の立役者となった主将の植野と1番の清水。この日は先発メンバーのうち7人が1、2年生。少数ながらチームを支える3年生2人の活躍が光った。

先発の鶴田が四回までに5失点。五回にも安打を浴び、1死一、二塁の場面で主将の植野が登板した。6番村田の適時打で1点を奪われたものの続く打者を併殺に打ち取った。以降は外角のスライダーがさえわたり、被安打5、9奪三振と快投。

同点で迎えた九回裏にも1死一、二塁とサヨナラの走者を背負ったが、焦りはなかった。「自分ではなく、チームのためを思って投げたことが結果につながった」と後続を打ち取り、延長戦に持ち込んだ。

延長十一回2死二塁、一打勝ち越しの場面で打席に入ったのは清水。真ん中高めの直球を振り抜き適時打を放った。続く甲山の適時打でさらに1点を追加し迎えた十一回裏。植野は「欲しい所で清水たちが点を取ってくれた。絶対に抑える」と奮起。失策の間に1点を失うも気迫の投球を続け、最後は見逃し三振で試合を締めくくった。

2年ぶりの決勝進出。3年生は先輩たちが甲子園を逃した瞬間を目の前で見ていた。「先輩たちやベンチ入りできなかった3年生のためにも甲子園に行きたい」と清水。さまざまな思いを背負って臨む決勝の舞台。夢の甲子園はすぐそこだ。
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