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核廃絶願い 山口で原爆死没者追悼
2017年9月7日(木)掲載
原爆死没者之碑に菊の花を手向け、平和の祈りをささげる参列者=6日、山口市
第43回山口原爆死没者追悼・平和式典が6日、山口市宮野江良の原爆死没者之碑前であった。山口県原爆被爆者支援センターゆだ苑が「山口のヒロシマデー」に合わせて開き、被爆者や遺族ら約200人が核廃絶を願い平和への祈りをささげた。

参列者の代表が水を求めて亡くなった原爆犠牲者の霊を慰める献水を行い、一人一人が碑に菊の花を手向けた。そばの納骨堂には新たに、死没者4人の分骨と、10人の氏名を記載した死没者名簿が納められた。

ゆだ苑の岩本晋理事長(74)はあいさつで、核実験などを巡り高まる米朝間の緊張を踏まえ「3回目の原爆が世界のどの国によっても、どの国民に対しても使われることがないように願う」と力を込めた。平和宣言では、「『核兵器廃絶国際署名』の取り組みの推進を通して、核兵器廃絶の実現を目指す」などと決意を誓った。

広島に投下された原爆で家族を失った宇部市の諸星三千代さん(90)は「女学校時代の友達など多くの若い人が原爆で亡くなり、どんなに無念だったか」と話し、犠牲者を悼んでいた。

同式典は、1973年9月6日に旧山口陸軍病院で亡くなった被爆者の遺骨が発掘されたことにちなみ、「山口のヒロシマデー」として75年から毎年開かれている。

ゆだ苑によると、県内の被爆者健康手帳所持者は3月末現在で2809人(前年同期比227人減)、平均年齢は83.0歳。人口比では長崎、広島県に次いで3番目に多い。
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