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幼児の車内放置対策強化 未然防止にチラシ配布
2017年9月8日(金)掲載
パチンコ店駐車場で車両にチラシを差し込む山口県遊技場防犯組合連合会青年部の会員=8月、宇部市
保護者がパチンコに熱中するあまり、幼い子どもが車内に置き去りにされるケースが後を絶たない。山口県内では5月に防府市のパチンコ店駐車場で車内に放置された生後2カ月の女児が死亡する事件が発生。県遊技場防犯組合連合会(金栄作理事長)は再発防止へ対策強化に乗り出した。

全日本遊技事業協同組合連合会によると、加盟パチンコ店で車内放置による死亡事故は2015、16年度は発生していなかった。しかし、本年度は8月10日現在で山口、静岡の両県で1件ずつ計2件発生し2人の幼い命が奪われた。一方、車内放置に気付いて救出された「未然防止」は39件51人で、16年度の26件34人をすでに上回っている。

防府市の事件は、5月11日午前10時ごろから約5時間半にわたりパチンコ店の駐車場で、乗用車内に置き去りにされた生後2カ月の女児が熱射病で死亡した。防府署は母親(24)を保護責任者遺棄致死の疑いで逮捕、山口地検が同罪で山口地裁に起訴している。

県遊技場防犯組合連合会はこの事件を受け、車内放置の防止を呼び掛けるチラシ200万枚を作製。8月から加盟135店舗を通じて利用客に配布を始めた。

宇部市のパチンコ・スロット店で8月19日に行われたキャンペーンには同会青年部の会員ら9人が参加。駐車場で約300台のフロントガラスとワイパーの間に「絶対ダメ!子どもの車内放置」などと記したチラシを差し込みながら、車内に子どもが残されていないか確認した。

青年部の南政徳部会長(50)は「車内に放置された子どもが亡くなる事案を撲滅したい。特に山口県で絶対に起きないように対策を続けていきたい」と話した。同会はチラシ配布による啓発のほか、定期的な駐車場巡回、店内アナウンスなどの対策を進める。
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