山口新聞 ふるさと創生へ 県民とともに

文芸山口大賞を公募 記念事業、自主製作映画や講演会も
2017年9月9日(土)掲載
創刊60周年を迎える隔月発行の同人誌「文芸山口」
山口市を中心に地域からの文芸発信を目指して同人誌「文芸山口」=写真=の発行を続ける県文芸懇話会が、今月から「文芸山口大賞」の公募を始めた。文芸山口創刊60周年記念事業の一つで、来年3月末まで受け付ける。

同人で、記念事業実行委員会事務局の藤田義隆さん(66)=円政寺町=によると、文芸山口は1958年に創刊。ピーク時には70人を超えた同人や会員は減少の一途で、現在は同人10人、会員約30人の計約40人。高齢化も進み、同会の若返りや地域文芸の振興が課題になっている。

同人誌が還暦を迎える契機に現状打破を考え、企画したのが60周年記念事業。文芸山口大賞募集のほか自主製作映画の上映、記念講演会開催を柱にする。

大賞募集は、県内の埋もれている若い才能の発掘や地域文芸の底辺拡大を目指す狙い。応募資格は県在住やゆかりのアマチュアの人で40代まで。内容は未発表の文芸全般で、散文は400字原稿用紙100枚まで。厳正な審査で大賞1点(賞金30万円)、準大賞1点(同10万円)、入選5点(同2万円)を選考。来年9月27日に発表する。受賞者は受賞受諾時点で同会会員になる。

作品の郵送、問い合わせ先は県文芸懇話会事務局長、浜崎勢津子さん方(〒753−0001 山口市宮野上2902の1。電話083・924・6073)へ。

自主製作映画「お骨の鉢植え」は、文芸山口に掲載された同人作品「鉢の骨」が原作。母の供養を巡る兄と妹の確執の物語で、一人称目線で描かれるのが珍しい。ほぼ全てのスタッフ、キャストが同会会員という素人集団で、山口大学の映像制作サークルが協力する。せりふ合わせなどを終え、17日からカメラリハーサルを開始。10月中に完成させ、12月23日午後1時からC・S赤れんがで上映会を開く予定。入場無料。

記念講演会は10月9日午後1時から山口市民会館。防府市出身の芥川賞作家、高樹のぶ子さんを講師に招く。パネルディスカッションも予定し、地域で地道に文芸作品を書き続けている人たちの気持ちを喚起するという。入場無料。

藤田さんは「地域の活字文化や映像文化などを見直すきっかけになることを願い、池に一石を投じることができれば」と話した。
戻る
山口新聞ホームへ

本ページ掲載内容の無断転載を禁じます。すべての著作権は山口新聞社に属します。
 Copyright(C)Minato-Yamaguchi Co.,Ltd.
お問い合わせは電子メールyedit@minato-yamaguchi.co.jp