山口新聞 ふるさと創生へ 県民とともに

家紋の巨大砂絵完成 山口・鋳銭司 長沢池の干潟
2017年9月29日(金)掲載
ドローンで真上から空撮した桔梗紋の砂絵=山口市(県ドローン親交会提供)
山口市鋳銭司にある長沢池の干潟で進められていた家紋「桔梗紋(ききょうもん)」をかたどる巨大な砂絵造りが完了した。昨年の貨幣「和同開珎(わどうかいちん)」の砂絵に続く第2弾で、干潟が水没するまでの約1カ月間は見て楽しめるのではないかとみられている。

長沢池は県内で2番目に大きい農業用ため池。毎年この時期は用水が使われて水位が下がり、岸辺に近いところが干潟になる。池畔にある鋳銭司郷土館の椙山由一館長は昨年、以前から構想していた干潟の砂絵造りに着手。国史跡「周防鋳銭司跡」のある鋳銭司地域のPRを兼ねて銭形の砂絵を計画し、地域の住民有志の協力を得て直径20メートルの和同開珎を造成した。

今年は鋳銭司出身の明治維新の先覚者、大村益次郎の没後150年記念式典を来年に控え、大
村家の家紋の「桔梗紋」の砂絵造りを計画。鋳銭司自治会と鋳銭司地域交流センターに協力を呼びかけた。

椙山館長が描いた計画図は、桔梗紋の丸い外輪の直径を21.6メートル、5枚あるキキョウの花びらの1枚の長さを8.5メートルとした。今月13日に干潟に下絵を描き、翌日から砂絵造りを開始。下絵に沿って干潟をスコップで掘り、家紋の外輪とキキョウの図柄を盛り土にして表現する作業を続け、地域住民18人が延べ10日間かけて造成した。

最終日は地域の子どもと保護者35人も参加。造成した外輪などを踏んでもらって砂絵を地固めし、きれいな砂をまいて家紋に化粧を施した。田辺孝士地交センター所長があいさつし、全員で万歳して完成を祝った。昨年に続いて県ドローン親交会の山口晋さん(53)=同市大内長野=らが無人飛行機「ドローン」を飛ばして砂絵を空撮。その模様を郷土館内で上映した。

昨年造成した和同開珎の砂絵は水没した後もほぼ姿を残しており、家紋の造成と並行しながら崩れた箇所を修復。郷土館から見て、手前に家紋、奥側に銭形の砂絵が並んでいるのが確認できる。

昨年に続いて砂絵造りを手伝った松崎達雄さん(77)は「干潟が自宅の目の前なので放ってはおけない。せっかく造ったので多くの人に見ていただきたい」、初参加の野村勝敏さん(73)は「思った以上に立派なものができた。鋳銭司のPRになれば」、椙山館長は「今年の家紋は郷土館からよく見えると思う。砂絵の基にした大村家の家紋入り箱ちょうちんは館内に展示しているので一緒に見てほしい」と話した。月曜休館。
戻る
山口新聞ホームへ

本ページ掲載内容の無断転載を禁じます。すべての著作権は山口新聞社に属します。
 Copyright(C)Minato-Yamaguchi Co.,Ltd.
お問い合わせは電子メールyedit@minato-yamaguchi.co.jp