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防府西高生が山頭火の句イメージに作った茶わんで茶会
2017年10月3日(火)掲載
内覧会の招待客を前に、茶をたてる防府西高の生徒=2日、防府市
防府市の防府西高校の生徒12人が2日、開館を控えた山頭火ふるさと館の地域住民向け内覧会に合わせて、茶会を開いた。同市出身で「漂泊の俳人」として知られる種田山頭火と茶の湯の世界観を表現した研究の集大成。生徒が山頭火の句をイメージして作った茶わんでもてなした。

市と県立大企画デザイン研究室による本年度の共同研究の一つで、同校の協力を受けて実施。防府天満宮に古くから茶室「芳松庵」があり、同校がある大道地区には種田家が営んでいた種田酒造場があったことから、茶道の文化と山頭火との関わりに着目した。

企画した同研究室の原田章子さん(49)=同大大学院国際文化学研究科2年=によると、山頭火が「水」を詠んだ句は約1200もあり、茶道と共通することからテーマに設定。生徒が気に入った句を選び、1カ月半かけて土練りから絵付け、本焼きまで携わり、句のイメージを茶わんで表現した。生徒は茶道の初心者が多く、練習を重ねて腕を磨いた。

この日は同校家庭クラブと茶華道部の2、3年生が参加。気軽に一服を楽しんでもらおうと、鉄瓶ではなく水筒を使い畳半畳の上で行うなど“新様式”の野だてでおもてなし。初めてのお点前に緊張した面持ちで、訪れた地域住民を前に茶をたて、振る舞った。

「ほんのり咲いて水にうつり」という句を選び、茶わんにピンク色の花びらの模様を絵付けした3年の女子生徒(17)は「句をイメージできるような茶わんにしたかった。『おいしい』と言ってもらえて良かった」と笑顔を見せた。

同研究室は、山頭火ふるさと館がオープンする7日午後2時〜同3時に茶会を開く。100人限定で、参加無料。
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