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衆院選 公示直前の週末 臨戦モード加速 構図固まる
2017年10月8日(日)掲載
公示直前の週末を迎えた7日、各立候補予定者は街頭演説やあいさつ回りなどで臨戦モードを加速。イベント会場では、参加者一人一人にあいさつし、握手をする立候補予定者の姿も=山口県内
衆院選の公示(10日)が目前に迫り、山口県内4小選挙区の戦いの構図が固まった。衆院解散から10日ほど。民進党が分裂。希望の党と合流する一方で、新たに立憲民主党が立ち上がる。こうした動きに、県内でも野党を中心に立候補予定者や政党、団体は翻弄(ほんろう)された。

民進党は衆院が解散した9月28日、立候補予定者の公認内定を取り消し、希望の党から出馬させると決定。3月に公認候補擁立を発表していた山口1区に加え、3区と4区の候補擁立を発表したばかりだった党県連に困惑が広がった。

民進党県連は、希望の党への立候補予定者3人の公認申請を決め、3日に1、4区の候補者は公認を受けた。しかし、3区の候補者は憲法改正に対する考え方の違いや、候補者を選別する手法への違和感から直前で手続きを見送り、立憲民主党公認での出馬を5日に表明した。

「公認が遅れた影響は大きいが、マイナスを吹き飛ばさないといけない。一歩でも二歩でも当選ラインに近づけたい」と民進党県連の西嶋裕作代表。

共産党県委員会は県内の全小選挙区に公認候補を擁立しながらも、候補の取り下げを含め野党共闘の道を探った。3区では候補一本化に素早く動いた。5日に公認候補を取り下げ、立憲民主党の公認候補を「支援」すると発表した。

佐藤文明委員長は「(共産党)候補者と党との約束事で、他党や団体との協議はしていない」ため、推薦ではなく支援だと説明。民進、共産、社民の野党3党が統一候補を擁立した昨夏の参院選のような野党共闘ではないとしながらも、「立憲民主党はこれまで積み上げてきた市民と野党の共闘を大事にする政党。全面的に応援したい」と力を込めた。

社民党県連合は、2区は共産党、3区は立憲民主党の公認候補の推薦を決定。希望の党の公認候補がいる1、4区は連合山口との関係に配慮し、共産党公認候補を「支持」すると決めた。

戦いの構図は当初の野党共闘からは大きく変化した。佐々木明美代表は「安倍政権の独裁政治をストップさせることが最大の目標。憲法改悪を阻止し、憲法を生かした政治の実現を訴えたい」と意気込む。

昨夏の参院選で野党統一候補を推薦せず、支持にとどめた連合山口。

今回は民進党から推薦願が出され、推薦を決定した3人が希望の党と立憲民主党に分かれた。が、連合本部の対応方針に基づき、3人全員の推薦を継続することを6日の臨時執行委員会で確認した。中繁尊範会長は「限られた期間での調整を余儀なくされ、待ったなしの状況。推薦候補全員の当選へ全力を尽くしたい」と話す。

こうした野党側の動きに、自民党県連の友田有幹事長は「党としての政策をしっかり訴え、政策を理解してもらう選挙戦を展開していきたい」と冷静に構える。自民党公認候補を推薦する公明党県本部の先城憲尚幹事長は「これまで通りの戦いをしていくだけだ」と語った。

立候補を予定しているのは、1区は自民党新人の高村正大氏(46)、希望の党新人の大内一也氏(43)、共産党新人の五島博氏(61)、幸福実現党新人の河井美和子氏(55)。

2区は自民党前職の岸信夫氏(58)、共産党新人の松田一志氏(60)。

3区は自民党前職の河村建夫氏(74)、立憲民主党新人の坂本史子氏(62)。

4区は自民党前職の安倍晋三氏(63)、希望の党新人の藤田時雄氏(63)、共産党新人の西岡広伸氏(54)、無所属新人の郡昭浩氏(56)、無所属新人の黒川敦彦氏(39)。ほか4区には元会社員、大野頼子氏(43)も出馬に前向きな姿勢を示している。
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