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柳井で月性生誕200年講演
2017年11月6日(月)掲載
幕末の海防僧・月性について講演する上田純子さん=5日、柳井市
柳井市出身で幕末の海防僧・月性(1817〜58年)の生誕200年記念行事が5日、同市柳井西後地のサンビームやないなどであった。法要や記念式典、講演といった催しがあり、市民ら約千人が月性に思いをはせた。月性生誕200年記念事業実行委員会主催、山口新聞社など後援。

月性は九州や関西で遊学後、同市の生家・妙円寺に私塾「清狂草堂」を開き、世良修蔵ら多くの維新志士を育てた。「海防論」を唱え、交流した吉田松陰や久坂玄瑞らに大きな影響を与えたとされる。

講演は4月に始まり今回が最終回。県史編さん専門委員の上田純子さんが、月性の号「清狂」や清狂草堂に焦点を当てて講演。あいまいな意味の清狂について、定義や意味などを当時の知識人らに議論させること自体に喜びを感じていたことや、知識人の書画を収集展示することで月性が築いてきた知識人ネットワークを可視化したと説明した。

さらに「儒者や武士が構成員だった当時のシステムから排除された月性が、自身のステータスを上げて排除を乗り越える仕掛けとして清狂や清狂草堂を用いた」などと指摘。「月性は僧の姿をした儒者や士大夫であり、現代でいま一度問い直される意義は大きい」と述べた。
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