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山口の長沢池「桔梗紋」が水没間際 今週末で見納めか
2017年11月9日(木)掲載
水没が間近になっている長沢池の家紋の巨大砂絵=7日、山口市
山口市鋳銭司の長沢池の干潟に造成された家紋「桔梗紋」の巨大な砂絵は、農繁期の用水利用が終わって池の水位が上昇し、水没間際になっている。砂絵を企画した鋳銭司郷土館は「今週末で見納めになるかも」と推測し、最後の見学を呼び掛けている。

農業用ため池の長沢池は県内2番目の大きさ。農繁期になって用水の利用が始まると水位が下がって干潟ができる。この干潟を利用して23年前、住民が協力して銭形の巨大砂絵を造成したことがある。

鋳銭司郷土館の椙山由一館長はこの時の経験を生かして昨年、住民の協力を得て直径20メートルの銭形「和同開珎」の砂絵を造った。古代に銅銭を鋳造した鋳銭司地域のアピールに一役買ったが、今年は郷土の偉人、大村益次郎の没後150年式典を来年に控えて、大村家の家紋の桔梗紋の砂絵造りを企画。鋳銭司自治会や鋳銭司地域交流センターに協力を呼び掛けて9月中旬から作業を開始。10日間かけて直径21.6メートルの砂絵を造成した。昨年造成した和同開珎は干潟にほぼ形を残していたため、桔梗紋の完成に合わせて補修した。

二つの砂絵は情報を聞いた市内外からの見学者があり、無人飛行機「ドローン」を使った空撮に訪れる人もいた。郷土館からも間近に見えるため入館者の土産話になったという。

長沢池は農業用水の利用が終わると、池の栓が閉じられ10月上旬から徐々に水位が上昇。広かった干潟もだんだん狭くなり、家紋の砂絵は外側から水没が始まった。7日現在、5枚あったキキョウの花びらの3枚は完全に水没。残る2枚も半分が沈んでいる。椙山館長は「桔梗紋は今週末までは何とか一部が水面上に残っているのではないか。和同開珎の方はまだしばらく楽しめると思う」と話した。
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