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安全策講じ工事再開 下松のトンネルCO中毒事故1年
2017年11月14日(火)掲載
トンネルの出入り口付近を点検する県企業局周南工業用水道事務所の職員ら=13日、下松市
昨年11月に下松市下谷の工場用水トンネルで作業員ら9人が一酸化炭素(CO)中毒となった事故で、県は13日、事故を受けて中止していた導水トンネル底部の補修工事を再開した。

発注者の県企業局周南工業用水道事務所によると、事故では坑内にCOを排出する多数の資器材が積み込まれたことや、換気不足だったことなどが原因とされた。再発防止のために、軽トラックなどの運搬車両を10台から5台に半減し、うち2台は排ガスのない電動車両を使用するほか、13台の発電機のうち4台はCOが発生しない蓄電池を使い、CO排出削減措置を講じる。COや酸素濃度、風速を1日3回以上計測し、作業員には防毒マスクを携帯させ、班ごとにアラーム付きのCO濃度計を持たせるという。

この日は、同局職員ら5人が坑内に入って点検を行い、送風機付近の目張りの状況や資機材の種類や数、坑内の風速などを確認した後、施工業者の勝井建設(岩国市)の作業員ら9人がトンネル内にたまった水の除去や底部の補修工事に当たった。

本年度の工期は2018年1月31日までで、トンネル内部での工事は12月3日まで行う。同事務所の西富一平主査(45)は「あのような事故が二度と起きないように、再発防止に努めるとともに安全に工事を行うよう見守っていく」と話した。
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