県勢初の快挙支えた二刀流大将
2011年10月3日(月)掲載
剣道の山口成年女子は圧倒的な強さを見せつけ、国体初制覇の偉業を成し遂げた。監督兼大将の石村あ子(山口市役所)は「気持ちを優勝という形にできてうれしい。苦しい時期もあったが、それ以上に大きなものを得ることができた」と笑顔で語り、観客席からの大声援に手を振って応えた。
1回戦から決勝までの4試合でいずれも先鋒、中堅が勝利を収める完勝。チームの快進撃を精神的にも支えたのが、山口国体を見据えて2年前に二刀流に転向し、女性初の二刀流六段を取得した石村だった。勝負が決した状態で迎える大将戦でも一本を許さず、いい流れをつないだ。
右手の小刀で攻め立て、左手の大刀で決める。国体の強化訓練をきっかけに二刀流に転向した直後は慣れない動きに戸惑ったが、晴れの舞台では鮮やかな剣さばきで相手を翻ろう。地元国体を見据えて積み重ねてきた努力が最高の形で実を結んだ。
「心強い仲間といいリズムで勝ち進むことができた」と振り返る。先鋒の宮川瑠璃子(山口総合支援学校)は圧巻のスピードでコテとメンを奪い、中堅の家入美帆(防府総合支援学校)は一本を取られた準決勝と決勝でもひるまずに攻め続けて二本を取って勝利した。
「支えてくれた人たちに恩返しがしたい」と強い思いを持って試合に臨んだ3人。競技初日に優勝というこれ以上ない結果を出し、涙をこぼしながら「本当にありがとうございました」と感謝の言葉を口にした。