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一 般
県勢健闘、男女総合得点22位
2014年10月23日(木)掲載
国民体育大会「長崎がんばらんば国体」は22日、全日程が終了し、山口県は男女総合得点(天皇杯)971.5点の22位で昨年の東京国体32位から大きく順位を上げた。女子総合得点(皇后杯)は476.5点で27位だった。

■総括
随所に県勢の健闘が光ったが目標にはわずかに及ばなかった。10位台復活を目指して臨んだチーム山口、昨年の東京国体から100点以上も得点を伸ばし、971・5点を獲得したが、総合順位は22位とわずかに及ばず。しかし、大会によっては10位台に入ってもおかしくない総得点を挙げた選手団を中村龍夫総監督は「本大会に出場した選手、監督らは本当によくやってくれた」とねぎらった。

総合成績10位台は、47都道府県の中で20位以内と考えれば達成可能な目標と思われがちだが、実際は簡単ではない。国体の総合順位は概ね県の規模に比例し、さらに開催県とその前後の県の競技力は通常時より上がっている。それらを考慮すると10位台は数枠を20数県が争う想像以上に狭き門だ。今回惜しくも目標には届かなかったが、「総合成績10位台への試金石」という面で見れば、十分に評価できる内容だろう。

出場種目や出場選手は昨年とほぼ同数だった中で総合得点が伸びたのは昨年、伸び悩んだ競技の躍進、復活だ。空手道は昨年0点だったが、団体戦を含む5種目入賞。うち3種目が表彰台と大活躍し、一気に48点を獲得、昨年6点だった弓道も成年男子遠的の優勝などで54点と盛り返した。

卓球は日本代表の石川佳純(全農)が不在の中、今年も全4種別が入賞し、種目別総合優勝を達成。団体競技では、成年女子のバスケットボールが大学の単独チームを破って3位と活躍。サッカーやハンドボールなど得点の高い団体競技で入賞を確保した。

本国体に出場した種目は多少の取りこぼしはあったものの、概ね力を出し切った結果と言える。もう一伸びするためには、今回、中国ブロック大会を突破できなかった競技の成長が不可欠だ。

中国ブロック大会で敗れた種目の中には、ブロック大会を突破できれば、入賞可能という種目も複数ある。10位台の目安とされる1千点まであと約30点、「1200点くらい取れるポテンシャルがなければ千点は取れない」(県体協)。本大会に出場できなかった種目を中心とした、さらなる競技力の底上げが必要だ。

「山口の底力みせちゃるけぇ」。少年女子ハンドボールの県代表チームを応援する横断幕にあった言葉通り、山口の底力は感じることができた。10位台は高い目標だが決して達成不可能な目標ではない。あとは10位台への可能性を実際の結果に変えるための一伸びに期待したい。

 
陸 上
【成年少年男子共通400メートルリレー・準決勝】3走・塩山健一から4走・宮本大輔へのバトンパス
成・少年男子共通400リレー「来年は決勝へ」
2014年10月22日(水)掲載
国民体育大会「長崎がんばらんば国体」第10日は21日、長崎県内で行われ、山口県勢は剣道成年男子が3回戦で福岡に敗れ、8強入りを逃した。陸上成・少年男子共通400メートルリレー(小笹、小田、塩山、宮本)は準決勝3組で6着となり決勝新種はならなかった。長崎県が45年ぶり2度目の男女総合優勝(天皇杯獲得)を決めた。

各世代の代表選手がバトンをつなぐ共通400メートルリレーの山口県チームは、準決勝で40秒64の6着で決勝には進めず。予選で県記録を更新するなど過去最高レベルのチームを編成したが、日本代表級のスプリンターを要する他県の壁は厚かった。

国体の400メートルリレーは、成年、少年A、少年Bの選手を必ず1人は起用したオーダー4人でバトンをつなぐ。山口は前日の予選を1走・小笹幸平(東洋大、西京高卒)、2走・小田大樹(日本大、下関商卒)、3走・塩山健一(防府高)、4走・宮本大輔(周陽中)というオーダーで臨み、40秒41の県新記録で通過した。

予選と同じ走順で挑んだ準決勝は、スタートが持ち味の小笹、後半の加速力に定評のある小田と着実にバトンをつなぐ。後半も今月に入って自己記録を更新している塩山、2日前の少年男子B100メートルで2位の宮本ともに力は発揮したが、日本代表選手を要する県や各年代のトップ選手をそろえている県とは地力が違っていた。

高校生の塩山、中学生の宮本は来年もそれぞれ少年A、少年Bの年代なため、このメンバーでもう一度、国体のリレーに挑む可能性はある。チーム最年長の小笹は、「来年は決勝まで残れるチームに」と雪辱を誓った。

 
バスケットボール
準決勝でドリブルで攻め上がる山口の中村和泉(4)=20日、長崎県大村市
堅い守りで目標達成 バスケ成年女子
2014年10月21日(火)掲載
国民体育大会「長崎がんばらんば国体」第9日は20日、長崎県内(一部熊本県)で行われ、山口県勢はバスケットボール成年女子が準決勝で山梨に競り負け、3位入賞が決まった。陸上少年男子B110メートル障害の井上翔遥(西京高)が6位、同成年女子走り幅跳びの河村仁美(周南市役所)も6位、同成年男子800メートルの野村直己(山口大)が7位入賞。なぎなた成年の試合は3回戦で奈良に敗れ、ベスト8進出はならなかった。

■決勝まであと一歩

成年女子のバスケットボールで山口が4強で競り負けたものの、2007年の秋田国体以来となる3位入賞。表彰式後はコート上でチーム全員で記念撮影し、健闘を喜び合った。

迎えた準決勝。身上の堅い守りは健在だった。山梨学院大を主力にする山梨の攻撃を序盤から1対1の堅い守りで封じ、リバウンドを生かした速攻などで得点。前半を28―24で折り返す。チームの司令塔の中村和泉(早稲田大)は「しっかり守れていたし、ローテーションのカバーもうまくいっていた」。

後半も第3ピリオド終了まで4点をリードする展開。勝利まであと一歩に迫ったが、体格に勝る相手との攻防で疲れから動きが鈍くなり、残り虚ェを切って逆転を許し、力尽きた。

チームは大学生と社会人の選抜で、5位に入った昨年の東京国体の経験者が多く残り、「今年こそ3位以上を目指そう」と誓っていた。初戦の奈良戦を4点差で制し、目標どおりに4強に勝ち上がってきた。

梅田貴之監督は「高さがないぶん、全員で守ることがチームの持ち味。久しぶりの3位入賞で山口県に少しは貢献できた」と選手たちに感謝。奥田つかさ主将(西日本日立物流サービス)は「悔しさもあるが、目標を達成できてうれしい。来年もまずは中国大会を突破できるよう頑張らないと」とチーム力の底上げを誓っていた。
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