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一 般
えひめ国体閉幕 総合順位、山口40位
2017年10月11日(水)掲載
第72回国民体育大会「愛顔(えがお)つなぐえひめ国体」は10日、秋篠宮ご夫妻を迎えて松山市のニンジニアスタジアムで閉会式が行われ、閉幕した。山口県は男女総合得点が40位で、2006年(41位)以来11年ぶりに40位台に転落した。東京が2年連続15度目の天皇杯(男女総合優勝)を獲得し、開催県の愛媛が2位。開催都道府県以外の男女総合優勝は前回の岩手大会から2年連続。東京は5年連続22度目の皇后杯(女子総合優勝)も手にした。

山口県勢は、リオデジャネイロ五輪銀メダルの太田忍(ALSOK)がレスリング成年男子グレコローマンスタイル59キロ級を制し、同71キロ級で山本貴裕(日体大)が3位入賞。陸上少年男子B3000メートルで菖蒲敦司(西京高)が7位入賞した。9日の競技ではバドミントン少年女子が準優勝、空手成・少年男女共通組手団体が5位入賞した。

第73回大会は福井県を主会場に来年9月29日〜10月9日に開催される。
 
レスリング
成年男子グレコローマンスタイル59キロ級準決勝で豪快な投げ技を決める太田忍(下)=宇和島市総合体育館
成年男子グレコ・59キロ級 太田V
2017年10月11日(水)掲載
「忍者レスラー」の異名を持つ太田忍(ALSOK、柳井学園高出)が愛媛で観衆を魅了した。「優勝はもちろん、会場に来てくれた方々のために見せることも意識した」。リオデジャネイロ五輪の銀メダリストが豪快な投げ技や華麗な身のこなしを見せるたびに、観客席からは歓声が上がった。

この日は準決勝、決勝とも日体大の後輩と対戦だった。「練習では遠慮もあるが、試合だと全力で向かってくる」。後輩たちの挑戦を楽しみながらも試合では圧倒した。「幅の広い戦い方ができた」。2試合とも豪快な投げ技を決めるなど、着実にポイントを重ねてテクニカルフォール勝ち。力強いガッツポーズで歓声に応えた。

青森県出身だが、高校3年間を過した山口県への思いは故郷に勝るとも劣らない。「山口国体の経験が自分の中で大きく、お世話になっている人も多い」と太田。下石晴明監督(豊浦高教)は「メダリストになってからも国体に山口県代表として出てくれて本当にありがたい」と、メダリストの心意気に感謝の言葉が絶えない。

今季は韓国遠征などを経て、12月の全日本選手権で今年の世界選手権を制した文田健一郎(日体大)との決戦に挑む。「やっとスイッチが入ってきた。全日本選手権で存在感を見せたい」。今季はやや鳴りを潜めていた忍者レスラーが国体優勝を機に再び躍動しはじめた。

 
重量挙げ
【重量挙げ少年男子94級】クリーン&ジャークの2回目で160キロを成功させる利川寛太=新居浜市市民文化センター
少年男子94キロ級 利川、ジャークでV
2017年10月9日(月)掲載
国民体育大会「愛顔(えがお)つなぐえひめ国体」第9日は8日、松山市のニンジニアスタジアムなどで18競技が行われ、山口県勢は重量挙げ少年男子94キロ級の利川寛太(下関国際高)がジャークで1位、スナッチ2位のトータル2位となったほか、空手道少年女子組手は秋山芽祈(徳山高)が5位に入り、バレーボール少年女子(誠英高)は準々決勝で敗れ、順位決定戦で7位だった。バドミントン少年女子(柳井咲耶、宮内公佳、浅井和奏=柳井商工高)は準決勝で石川を下し、9日の決勝に進出した。

■トータル2位で自己記録更新
夏の王者が国体でも表彰台の頂に上がった。重量挙げ少年男子94キロ級の利川寛太(下関国際高)はクリーン&ジャークで優勝。スナッチは2位で総合優勝は逃したが両種目とも自己記録を更新し、最後の大会で有終の美を飾った。

8月のインターハイはスナッチで優勝、クリーン&ジャークと総合は2位だった。大会直前に膝を痛めて万全の状態ではなかったが「自分なりに調整してきた」と最後の大舞台にピークを合わせてきた。

今大会は試技の前に自然と笑顔が出るほどリラックスしており、スナッチでは2位ながらも自己新記録となる126キロに成功していた。クリーン&ジャークでは2回目に自己新記録となる160キロを挙げ、優勝を決めるとさらに総合優勝を狙って165キロに挑む。「挑戦したこともない重さ」という165キロは失敗、トータル286キロで総合優勝を逃し、「メンタル面が弱かった」と悔しさも見せたがインターハイに続く栄冠を獲得した。

高校入学後に競技を始め、今年はインターハイ、国体と2度の全国制覇を成し遂げたが、競技は卒業を機に区切りを付けて地元で就職する。「最初は苦しいこともあったけど、大勢の人に応援してもらえるようになって良かった」。笑顔で表彰式を終えた利川に待っていたのは会場に駆け付けた家族や親戚らによる熱烈な祝福と胴上げだった。

 
陸 上
【陸上成年男子走り幅跳び】7メートル75を跳んで優勝した小田大樹=愛媛県総合運動公園陸上競技場
成年走り幅跳び 小田が3度目の頂点
2017年10月7日(土)掲載
国民体育大会「愛顔(えがお)つなぐえひめ国体」第7日は6日、愛媛県松山市のニンジニアスタジアムなどで13競技が行われ、山口県勢は陸上競技成年男子走り幅跳びで小田大樹(日本大)が優勝、同少年男子A棒高跳びの林要瑠(南陽工高)が4位、ハンドボール少年男子が5位、ゴルフ少年男子団体(細野勇策、中原秀馬、縄田修一)が6位に入った。

■今年も無類の強さ
大会直前に8メートルの大台を突破したロングジャンパーが3度目の頂点に立った。「国体には山口県に恩返しをという思いで毎年出場している」という小田大樹(日本大、下関商出)。今年の国体でも無類の強さを発揮し、高校3年以来となる国体制覇を成し遂げた。

国体は2011年の山口国体、13年の東京国体で優勝しており、14年(4位)、16年(2位)も入賞を果たしている“国体男”。今年は先月の記録会で8メートル04を記録、走り幅跳びの選手として一流の証とも言える8メートルの大台を突破していた。

この日は雨と低い気温の影響で記録は全体的に低調。しかし、「体を冷やさないように意識していた」という小田の安定感は際立っていた。2回目の7メートル55でトップに立つと3回目も記録を伸ばし、6回目には優勝記録となる7メートル75を跳び、最後まで試合を支配した。

下関市出身の大学4年生は「東京五輪を目指している」という言葉通り、卒業後は実業団で競技を続ける予定だ。「本当は春先から記録を出せることが1番。来年は山口県で日本選手権もあるので」。“国体男”の称号は「優勝を狙っている」という来年6月の日本選手権で結果を残し、返上するつもりだ。
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